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静岡学園出身2年横山祐一郎です。今回の部員ブログを担当します。

キャリアデザインの方たちの尽力により部員ブログが成り立っていることに感謝します。4月の末から開始した部員ブログは約4か月間、たくさんの部員がそれぞれの思いを文字に起こしてきました。私は今まで続いてきた、またこれからも続く部員ブログの一部でしかありません。私のブログを読まない部員もいるでしょう。なので、読んでくれる方に向けて僕の思いや考え、人生観をお伝え出来たら嬉しく思います。

私のルーツは二つの本にあります。稚拙で人としての厚みも深みもない私は今、必死でこの身により多くの知識や考えを備え付けようとしている最中です。しかしいくら知識を身に着けようが変わらない根本はここにあります。
まずは本について。「日々是掃除」「覚悟の磨き方」です。ご存じの方は多くいらっしゃると思いますが、この2つの本を上げさせていただきました。前者の著者はイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんです。「凡事徹底」この4文字を実践する難しさは周知であると思います。何かを長い間継続するということでさえ、三日坊主という言葉があるようにとても困難なことです。そのうえ鍵山さんは誰もが及び腰であるような掃除を創業時から毎日続けていました。凡事徹底をかみ砕けば、当たり前のことを当たり前にやると解釈できます。
サッカーをやっている人なら、試合の敗因を私生活に結びつけられた経験をした人は少なくないはずです。私の場合、高校の寮の玄関が汚いことでした。靴は脱いだら並べる。下駄箱にしまう。これらは凡事、つまり当たり前のことです。ところが、靴を脱いだ後に下駄箱にしまったからと言って試合で点を決められる確証なんかどこにもありません。しかし、試合に負けた時に敗因として”隙がある”などと言って結び付けられてしまうのです。「覚悟の磨き方」に「全力を出し切りますので、あとは天命にお任せします」という1節があります。全力を尽くすとは日頃の凡事を徹底することだと私は解釈しています。もちろん試合で全力を尽くすことは誰でもできます。だからと言ってその場限りで頑張る人に天は味方してくれるはずがありません。凡事を徹底し、全力を尽くした人のみが天に願いを乞う仕切りの前に立てるということです。トイレットペーパーが切れてもそのままにしてある寮に住まう者が勝たせてくださいと思うなんて虫が良すぎる。どれだけ自己啓発本を読み、嫌われる勇気を持とうが凡事を徹底できなければ非凡の私が成功することは不可能だと思っています。
もう少し話を広げさせていただくと、”やらなきゃいけないこと”と”やりたくないこと”の区別をつけることだとも思っています。大半の人にとって凡事とはやらなきゃいけないやりたくないことが大部分を占めているように思います。ミーティングはみんなでやると決めた以上”やらなきゃいけないこと”であって”やりたくないこと”と同じスペースに置いて混同させるのは中学生と同じレベルです。こうやって割り切って大人な理性を持つことも広い意味で凡事徹底に含まれるのではないでしょうか。
ここから先は私の視点で見た2年生の今とこれからを語りたいと思います。飛ばしていただいても結構です。
去年、私達の代は仕事のミスを連発し、チームに大きな迷惑を掛けました。私もミスを犯した張本人です。「寮生にまとまりがない」「指定校が働いてない」たくさんの厳しい言葉を随所で聞かせられ、どの批判も当然視できるものでした。しかし私には的を得ているとは思えませんでした。今思えば笑い話にもなりそうですが、私はこのままでは4年生になったときの不安がぬぐい切れないのが本音です。去年の主将である宮城和也さん、現主将の深澤大輝さん、3年リーダーの塩?悠司さんに比べ、強烈なリーダーシップを持つ人物は私達の学年にはいません。だからこそ一人ひとりが当事者意識を持つ必要がある。責任をだれかに押し付けるようではいけない。自分で考えて行動しなければいけない。しかし、ポジティブに捉えればそれぞれが自分の色を出しやすい代と捉えることができます。”突出した一人”ではなく全員がフラットな状態を目指していきたいと思っています。”突出した一人”のチームを作ってきた上級生たちの助言が腑に落ちないのは私たちの学年とは目指していることが違うからだという解を持つことができました。
現在、例のないチーム作りに向けて試行錯誤の毎日で、何が正解で何が間違いなのか右も左もわからない状況です。だが、何かをすることに意味がある。時間はたっぷりあることを思えば今年は行動することが大事だと思っています。
長くなり申し訳ありません。最後になりましたが今こうやって活動できるのは多くの方の支えがあってこそです。深い感謝とこれからの応援をよろしくお願いします。ご完読いただきありがとうございました。