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金子理史(4年商学部)

○プロフィール○

金子理史(かねこさとし)

ポジション:DF

県立八千代高校(千葉県)出身

入学する前の経緯を話そうとすると、長くなりすぎてしまうので省きます。

入学する前の12月とか1月に、スポーツ推薦の選手の一覧がリリースされて、すげーと思ったのを今でも覚えていて、そういった選手たちと一緒に試合に出る機会が3月にあった。そこで感じたのは圧倒的なレベルの違いだった。ただ、やはりこの仲間たちとサッカーがしたい、という想いはより強くなったし、今まで自分のサッカー人生で勝ち取れなかったものを勝ち取れるのではないか、と思っていた。

自分たちが入学した頃は、A・B1・B2というカテゴリーに分かれていて、自分は1年生、2年生をB1で過ごした。1年生の頃は、周りとのモチベーションの差にすごい違和感を感じて、それをどうにかしたかったけれど、先輩たちにプレーで見せつけられるほどの力は自分にはなく、その自分が情けなくて悔しかった。

2年生になるタイミングでもAチームには上がれなかった。奥山慎さん(当時のB1チームコーチ)のもとで、どんなときも直向きにやり続けることがベースだ、と1年間通して言われ続けてきた。ボールを持つことにこだわって勝つ、というサッカーは個人的に苦労することはたくさんあった。リーグ戦が終わり、4年生が引退した後の年内の期間でカテゴリーの移動があった。一緒にプレーしていたB1のスタメン組が上がったけど、自分は上がれなかったことを練習直前まで知らなかったので、その日の練習は相当悔しかったのを覚えている。

ただ、自分の中には、認められるまでやり続けるしかない、という思い以外はなかったから、直向きに取り組み続けられた。

3年生になった年に、これまでの中大のカテゴリーの分け方とはちょっと変わって、A・A2・Bという分け方になった。結局1軍・2軍・3軍として考えると2軍であることに変わりはないのだけれど、直接手塚監督と佐藤創コーチに見てもらえるようになった。2回戦で専修大学に負けたけど、初めてIリーグで全国大会に出た。結果から見ればこの1年間がすごい大きかった。

けれど、この1年間を送れたのは間違いなく、1・2年生の日々で個人的にたくさん積み重ねて来れたからだと思う。

4年目で初めてAチームに入った。自分が上がって来れたのは、技術云々ではなくて。1日、1日、自分にとって何が一番大事か、自分はどこを目指してるのか、その優先順位を間違えずに積み重ねて来れたからだと思う。自分が今、どんな状況、立ち位置でもそこをぶらさずに、しかもそれをずっと続けていくことが大事だと思う。色んな人の言葉に耳を傾けて、柔軟になることが大切だと思う。素直に、謙虚に、そして直向きに、いつも言い聞かせている。

ここまでだったら、いい話っぽく終わるけど、自分は結局前期リーグで何も残せなかった。決してチームの勝利に貢献できたとは言えない状況で、正直自信も薄らいだ時期が続いた。

だから説得力はないかもしれないんだけど、

このチームが強くなる為には、全員で日々を積み重ねることが大事だと思う。一人ひとりが本気でサッカーと向き合い、自分と向き合い、仲間と向き合うことが大事だと思う。本気でサッカーと向き合うってのは、サッカーのレベル問わず、変わらず出来ることだと思うし、やらなきゃいけないことだと思う。それをこのチームの当たり前のベースにしなくちゃいけない。

このピッチ内の前提と、各役職での主にピッチ外での活動両方がとても大切で意味のあるものだと思う。

これが後輩たちに伝えたいことです。

今日から始まる後期リーグ。

このチームの為に、今の自分に出来ることを全員が。全員が、このチームの為に。その想いは必ずピッチに立つ選手たちに伝わるし、ピッチに立つ選手たちの支えとなると思う。