CHUO SPORTS ACADEMY オフィシャルサイト

第51回 「あと1年」 小林 怜波
こんにちは!人のネタをあたかも自分のものであるかのように使い、周囲を爆笑の渦に巻き込むことが得意な経済学部3年の小林怜波です。こっからはまじめにいきます。

「頑張り努力し続けてきたことに意味がある」これは高校3年の秋、私が父親に「今年も選手権に絡むことができそうにない」と伝えたときに言われた言葉だ。

私は、スポーツの名門校である東福岡高校に、特待生として入学することができた。

特待生で入学できたこともあり、家族や中学校の友達はとても期待してくれていたし、私自身も「他の人以上の努力をすればいつかはAチームに絡むことができる」といった志で高校サッカーに挑んだが、現実はそう甘くはなかった。

1番最初のカテゴリー分けでは、10チーム弱ある中で1番下のチームだった。その時の不甲斐ない気持ちと腑に落ちない気持ちを今でも忘れられない。300人以上の選手がいる中で、どう自分をアピールすれば良いのかわからなかった。
しかし、色々ともがきながら努力を続けているとコーチも評価してくださり、1年生のうちにCチームに上がることができた。Cチームと聞くとさほど上のチームではないと思うかもしれないが、Cチーム以上に所属する1年生は少なく、ある程度順調だなと自負していたのとともに、このままいけばAチームに絡めるとも思っていた。

だが、またしても高校サッカーという高い壁にぶち当たることになる。

コーチが変わってから試合に出してもらえなくなったのだ。コーチからは、「高校サッカーと書いて理不尽と読む」と言われたこともあり、この言葉は一生覚えているだう、、、

そうしてこのままAチームに絡めることはない日々が続いた。
高校3年の冬の選手権が近づいてきた秋頃、私は今まで応援し、期待し続けてくれた父親に謝罪の気持ちも込めて「今年も選手権にでれそうにない」ということを告げた。

「頑張り努力し続けてきたことに意味があるんだよ」

この言葉が返ってきた時、私はなぜか泣いてしまった。期待に応えられなかったという悔しさが溢れてきたのと同時に、頑張ってきて良かったと思えた瞬間だった。
努力は無駄ではなく何らかの価値を見いだしているということを教わることができた。


高校サッカーでは、Aチームとして試合に出ることができなかったため、残念ながら仲間から応援されることはなかったが、中大サッカー部はA1、A2、B関係なく応援し合う集団である。応援されるということを肌で味わうことができているし、もっと応援される選手になりたいとと思っている。

また、私みたいに高校サッカーでチームの中心として活躍していなかった選手は、中大サッカー部では珍しいのではないかと思う。名門校や、ユースチームの中心選手ばかりが集まっている。

私はそんなレベルの高い選手と同じピッチに立ち、プレーができていることが幸せでたまらない。

中央大学サッカー部を選んで良かった。心の底からそう思う。このかけがえのない時間を大好きな仲間と共に、感謝の気持ちを忘れずに駆け抜けたいと思います!

  
2020/10/28 20:04
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
前月←   2024年4月  →次月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
2018/10/07
2024/12 (0)
2024/11 (0)
2024/10 (0)
2024/9 (0)
2024/8 (0)
2024/7 (0)
2024/6 (0)
2024/5 (0)
2024/4 (0)
2024/3 (0)
2024/2 (0)
2024/1 (0)
2023前の記事に戻る   2024   次の記事へ2025
中央大学サッカー部の新しいホームページはこちら!お問合せ
Copyright © CHUO UNIVERSITY FOOTBALL CLUB. All Rights Reserved.