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第57回 「譲れないもの」 古瀬 勇一
初めまして。今回部員ブログを担当させていただきます。4年法学部法律学科の古瀬勇一と申します。こういったブログを書いたりするのはとても苦手で、出来れば書かずに引退したかったのですが、同期の松井瑞生から何度も頼まれてしまい書くことになってしまいました。(笑)今までのサッカー人生を振り返って、ずっと大切にしてきたことを綴ります。不慣れで自分本位の拙い文章になるかと思いますが最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

大学3年の新シーズン。新チームのカテゴリー分けで自分は1番下のBチームにいた。ありがたいことに1年次からトップチームの下のA2でプレーさせてもらっていた自分にとっては屈辱だった。1年の頃、A2で一緒にプレーしていた選手達は皆トップチームのスタメンで活躍していた。彼らと自分との差が嫌になった。それまでの練習や試合への取り組みの差や意識の差、情熱の差がもたらした結果だと認めざるを得なかった。この時期、私は自分の弱さや不甲斐なさと向き合い続けた。嫌になるほどに。他人には決して悟られないようにですが。(笑)プレー面ではイージーミスやボールロスト、軽い守備やスタミナのなさ。プレッシャーに弱く試合になると異様に緊張して常に空回りし、結局チャンスを自分のものに出来ない。挙げたらキリがないほど、自分には人として、サッカー選手としての弱みがたくさんあった。だけど嫌というほど弱みと向き合い続けた末に自分には譲れないものがあることに気づけた。

それは「どんな苦難や困難でも、他人や環境のせいにしないこと」だった。言うのは簡単なことだけど、振り返ると私はずっとこの価値観を大切に生きてきた。今こうして中央大学サッカー部という、強豪高校やJユースの中心選手たちがひしめくレベルの高い最高の環境でプレー出来ているのも、この価値観を大切にしてきたからだと思う。というのも、私は中学でも高校でも常にスタメンで試合に出ていた選手ではない。中大の選手達ほど、めちゃくちゃ強いクラブチームや高校だった訳でもない。中学高校共に何度も試合に出ては外され、カテゴリーも上がったり下がったりを繰り返していた。そんな中でも腐ったことは本当に一度もなかった。監督やチームメイトのせいにしたり、組織や環境のせいにして自分以外のものにベクトルを向けることはしなかった。特に高校では体制問題でサッカーが出来ない時期もあった。そんな中でもチームメイトを誘ってボールを蹴ったりフィジカルを磨いたりした。勿論文句を言ったりすることは沢山あったけど、それを言い訳に頑張ることをやめることは絶対になかった。だからこそ、中学→高校、高校→大学と、よりレベルの高い環境にチャレンジすることが出来たと感じる。

大学3年でのカテゴリー落ちという一見ネガティブな経験の中で、自分が本当に大切にしていることが見えた。この時も沢山文句は言ったけど、腐らずにひたむきに取り組み続けた。その後なんとかA2に上がり、今も私は相変わらずA2でプレーしている。引退するまで上を目指すことを諦めずに、他責にせずにプレーしていきたいと思う。またサッカーを辞めてからの人生も、自責の精神を大切にして生きていきたいと思う。

最後に、チームメイトの皆に。いま中央大学は関東リーグ一部残留に向けてとても苦しい状況です。組織や自分達4年生の駄目なところを探せばキリがないほどたくさんの問題がある。文句なんていくらでも言える状況だと思う。でも自分が何をすべきかということに対して、思考停止にならないでほしい。俺なんかが言わなくても分かっているだろうけど、常に自分が何が出来るかを考えて行動してほしい。必ず一部に残留し、深澤大輝を漢にして今シーズンを締めくくりましょう。最後まで読んで頂きありがとうございました。

  
2020/11/12 09:47
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