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第19回 「チームを強くする方法」 勝浦 太郎
おはようございます。
最近、新玉ねぎをみじん切りするのにハマってしまって、毎日泣いて過ごしいてる 総合政策学部2年 勝浦太郎です。

初めての部員ブログということで、何を書くか色々考えていたら、昨日の朝のランニング中に、思いついたことがありました。今日はそれをテーマにして書いていきたいと思います。内容を簡単にいうと、

「中大サッカー部が目指すものとは、そして、それをどのように達成するのか?」

と、いったような感じです。

なんとか文字にして想いを伝えられるように頑張ります。
*長いので忙しい方は読まないでください。そして、疲れたら読むのをやめてください(笑)

_______________________

まず本題に入る前に、この前読んだ経済の本の中に面白いなと思ったものがあったので少しお話ししますね。
(有名な話なので、知っている方も多いと思います、、、)

「狩人のジレンマ」という話です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ある四人の狩人が森の中にいました。彼らは食糧となる獲物を探しています。

すると、二種類の動物を見つけました。

鹿と兎 です。

彼らはどちらを捕まえたいと思ったのでしょうか?もちろん鹿です。

ただし、鹿を捕らえるためには、四人全員が必ず協力せねばならないというのです。もし、一人でも協力できずに気を散らしてしまう人がいれば、鹿は捕まえられません。逆に、みんなと協力して捕獲できたのなら、四人で分け合っても一ヶ月はその鹿を食べていけます。

一方、兎は一人で捕まえられます。もちろん誰とも協力せずに…。ただし、兎を捕まえたとしても、今日の一日しか食い繋ぐことができません。それは小さな収穫なのです。

さて、狩人たちはどうするのでしょうか…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんな内容の話です。

鹿を捕まえられる条件を整理しますね。

前提として、鹿を捕まえるためには、他の狩人を信じて協力することが不可欠です。

なので、

「『みんなが信じている』ということをお互いに信じている」

というのが条件です。

逆に、

誰か一人でも「みんなは本当に協力してるのか?」と疑った瞬間、鹿の捕獲は不可能になります。

つまり、


みんなが信じていると、信じる


そうすれば結果が大きく変わってくる。


ということ。


実は、この話は銀行が潰れる理由について説明したものだったのですが、

(「この銀行潰れるらしいよっ」という全く嘘の噂が出回り、しかし人々はそれを信じて、多くの人が銀行から預金を引き出した結果、その銀行は潰れてしまいました。ウソから出たマコトとはこのことだね。みたいな話)

銀行だけじゃなくて、色々なことに当てはめられる興味深い話だなと思ったのでお話させていただきました。


さて、僕ら中央大学サッカー部が目指すのは兎でしょうか、それとも鹿でしょうか?


——————————————
「僕らにとっての鹿はなんだ?」
——————————————

では、僕らにとってその「鹿」とはどのようなものなのかを噛み砕いていきたいと思います。


僕ら中央大学サッカー部の目標、それは「日本一の集団」です。とてもかっこいいような、はたまた、すこし漠然としすぎた目標ですね。

では、なぜ「日本一強い集団」じゃなくて「日本一の集団」としているのか。僕なりの見解を書いていきます。

結論を言うと、

一見「漠然」と感じる目標設定は、
実は僕らの多様性を促し、
最終的な成果の質までも高める。

そんな風に僕は捉えています。

少しわかりにくいので、ここである一つの短編小説の一部分を引用したいと思います。

建物をつくる人々の話です。
(すいません、これが終わればまとめに入るのであと少しだけお付き合いください。)

〜〜〜〜〜
「建物」

(前略)

それはある日のことだった。

神様から

「みんなで日本一高い建物を作りなさい」

と、言われたのだ。

どうしよう

与えられた指示に疑問を抱きながらも、「高さ」を追求した。

全ての材料、労力、時間を「建物を高くする」ために費やした。

中身は空洞でもいい、材料も設計も外観も気にしない。

仲間とただひたすら高い建物を作った。

他のことは何も考えなかった。

色々考えていたらくたびれてしまう。


____やっと完成した。

僕らは見上げた。無機質で空っぽな、風が吹けば飛ばされてしまいそうな、高い高い建物を。

少し寂しかった。


(終)

少し悲観的な内容ですね。


実はこの本の違う章にはこんな話もあります。


〜〜〜〜
「建物?」

(前略)

それはある日のことだった。

神様から

「みんなで『日本一の』建物を作ってください。」

と言われたのだった。

どうしよう。

とりあえず自分にとっての日本一を考えた。

顔をあげたら、周りには眉間にしわを寄せてる仲間がいる。

彼らもそれぞれの「日本一」について考えてるようだ。

しばらく時がたつと、

ある人が言った。

「まずは根をはやしてどっしりした土台を作らねば」と。

すると、

ある人は、「風が吹いても大丈夫なように風通しを良くしよう」と言い、構造に目をつけ、

ある人は、「日光をしっかり浴びれる建物にしよう」と言い、建物の向きを考え、

ある人は、「土地と使う材料が一番だ」と言い、

ある人は、「美しい見た目が重要だ」と言い、

ある人は「住人の使いやすいようにデザインしよう」と言い

ある人は「高さ」が重要だといった。

そこには、彼らの人数分の「日本一」があった。

意見はまとまった。さあ建てよう。

建物と向き合いながら、真剣に、夢中で作っていった。


____やっと完成した。

僕らは上を見上げた。

太陽の日差しが少し眩しかった。


(終)

〜〜〜〜〜

さて、彼らはどんな建物を建てたのでしょうか?

僕も想像してみました、

きっと素敵な気がします。


とても長い文章になってしまいましたね。ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。最後少しまとめますね。

結論、


「僕ら一人一人が、

大切にしているものを手放さず、

みんなが信じてくれていると、信じる」


それができれば、

今年の初めに、主将が掲げてくれたチームの目標達成に少しは近づけるのかな。


と、そんなことを考えてみました。


最後まで読んでくださった方ありがとうございました。


では、

今日もランニングに行ってきます。


引用: 短編小説
題名:「建物」作:勝浦太郎

  
2020/06/01 20:30
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