『愚者の道』 /石塚丈
『愚者の道』 /石塚丈
初めまして。
青学一アツく、青学一亭主関白である高校サッカーの頂点に立った男、田口くんからバトンを受けとった、3m越えのイケメンフォワード、法学部法学科2年の石塚丈です。
長く拙い文章になってしまいますが最後まで読んでいただけると幸いです。
私は去年、実家からグランドの遠さや高校サッカーで散々な結果で終わったことから一度サッカーから離れ、サークルや社会人サッカーという言ってしまえば楽な道を選びました。
サークルでは毎日好きな時間に起きれるし、サッカーでは大人に怒られることも、チームメイトからの強い要求などもありません。誘惑だらけでこんな楽で自由な生活はありません。
高校サッカーでは散々な結果になったと書きましたが、私は高校時代かなりの熱量をもってサッカーに打ち込みました。他の部員や監督、コーチ陣にも努力家であると褒められました。しかし結局最後までトップで試合は出れず。私の代はかなり強くチームが素晴らしい成績を出すのを応援することしかできなく悔しい気持ちと、どんなに集中して練習しても自主練しても結果を出せなく、サッカー部のみんなから努力家であると言われる度に自分のセンスの無さを痛感してとても苦しかったことを鮮明に覚えています。
では何故サッカー部に入る決断をしたのか。
私はグランドから家が遠いため毎朝のように4時半には起きて始発で練習に行き下手くそをカバーするために自主練や筋トレをして学校に行き授業を受ける。高い学費に少しでも足しになればとバイトをする。睡眠時間を確保するために早く寝なくてはいけない。遊ぶ時間なんてほとんどない。
練習に行っても元からたいした選手じゃないのに加えて一年以上ろくにサッカーしていなかったのでなかなか上手くいかず、またあの辛い日々を思い出し自分の弱さに苦しくなる。
側から見たらただの大馬鹿者です。
同期の谷が去年のブログに書いていた、
「実力がないのに夢を諦める勇気がない臆病者」
とはまさに自分です。同じ考えの人がいるのかと思いましたが彼は実力があり、高い志に実力が伴っていないと思っているようですが自分はそんな彼と比べられるレベルにいません。
見栄を張らずに楽な生活をしとけばこんな苦しい思いしなかったのにと今でも思う時があります。
今までの楽な生活を捨て、苦しい思いをすると分かっていてもそれでも体育会に入り、サッカーを続ける理由は負け続けてきた自分へのリベンジです。去年1年間サッカーから離れましたがこの気持ちが大きくなり入部を決断しました。弱く情けない自分から強い自分に変わりたいのです。支えてくれた親や指導者へ恩返ししたいという気持ちが無いわけではありません。しかし結局は負け続けてきたサッカー人生に最後に一矢報いたい、見返してやりたいという気持ちです。
「人生に迷ったらより難しい道を選べ。それが最も美しい生き方だ」
これは私が1番好きなサッカー漫画に出てくるフレーズです。これは私の座右の銘のようなものです。楽な方を選んで後々後悔しないように。
"自分のサッカー人生にこれ以上先はない"
これは誰よりも私が痛いほど分かっています。だからこそ最後に悔いのない終わりになるように全力でやりきります。
最後にみんなへの感謝を伝えたいと思います。
直接は恥ずかしくて言えないのでここに書いておきます。
まずサークルで出会った友達や先輩。サッカー以外の活動には基本参加せず、飲み会にも行かず、合宿でも夜遊びしないですぐ寝たりと、楽しむべき場でとても付き合いの悪いやつだと思われていたと思います。みんなとの楽しい思い出はたくさんありますが「サッカーから逃げた」という気持ちを抱えながら私は羽目を外して遊ぶことが億劫になっていました。そんな私を快く送り出してくれ、応援してくれて、今でも変わらず仲良くしてくれるみんなには感謝しかありません。みんなと関われる時間が少なくなっていることは寂しいですが自分で選んだ道で頑張ります。
遊びには誘ってください。
そして一度はサッカーから逃げた私を受け入れてくれたサッカー部の皆様。下手な私にサッカーを教えてくれ、自主練に誘ってくれる先輩。輪に入れようとしてくれる同期。絶対にナメているし嫌な顔もするが結局自主練に付き合ってくれる後輩。親身になって改善すべきところを指摘してくれるコーチ陣。全てに感謝してます。
後々バケモンになるから任せろ。
最後は何度もしつこく私をサッカー部に誘ってくれた中学時代からの知り合いである高井くん。君がいなかったら私は部に入る一歩を踏み出せなかったと思います。しつこ過ぎたけどありがとう。
ニヤニヤすんな。
支えくれている人、導いてくれる人、共に戦ってくれる人。全ての人に感謝しています。
長くまとまりのない拙い文章になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
次は私を「髪色!」や「チャラついてるな」とサークルいじりをしてくる『優先席で寝る男』谷琉真くんです。彼は魔法の左足の持ち主なので今回のブログも左足で書いていることでしょう。
前回のブログで明るみになった彼の圧倒的な文才と、内に秘めたアツい気持ちで今回も素晴らしいものを書いてくれるはずです。お楽しみに!
2025/07/14 07:25