『まだ終われない』/茂木祐弥
「まだ終われない」
青学の中村敬斗枠、静か過ぎて名前とポジションと出身校くらいしか分からない金子隼大から回ってきました。2年の茂木祐弥です。拙い文章になってますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
3ヶ月。
これは僕が入部してから今まで、1年半の間でプレーできた期間。そのせいでブログ用の写真が見つからなくてひと苦労。僕は中学3年の頃から両肩に脱臼癖を持っていた。受け身を取ろうと地面に手をつくだけで脱臼したり、スローインを投げたりすることもままならなくなったので入部してすぐ手術した。4月と6月に片方ずつ手術して去年の1年間はリハビリに費やした。新シームになったシーズンインの1月にようやく復帰。でも復帰から2週間くらいたったカテゴリー分けの紅白戦で、今度は恥骨と股関節が痛んだ。
せっかくトップチームに入れたのに、カテゴリーが分かれてすぐ、あまりの痛さでチームを離脱した。どうやらグロインペインと呼ばれる怪我で、病院の先生からは、「しっかり治すなら半年くらいかかる」ということを伝えられた。リハビリで症状は良くなるみたいだし、遅れを取り返したかったから、しばらくは痛みと向き合いながらプレーしようと決め、3ヶ月後の4月に復帰した。
復帰してからは正直きつかった。復帰することを選んだのは自分だけど、痛みも0ではないから気になるし、練習の強度が上がるとその分痛みも強くなる。痛くて足を伸ばせない、蹴りたいボールが蹴れない、そんな日もあった。毎日痛み止めを飲んで練習して、トレーナーに診てもらったり、定期的に病院に行ってリハビリしたり、治療に通ったりしてなんとかプレーできる範囲の痛みに抑えられてたと思うけど、良くなることも無かった。徐々に試合に出るためのアピールよりも、その日の練習を痛みに耐えながら最後までこなすことが目的になっていってしまっていたなと思う。
それでも6月に入ってようやく、新人戦の慶應戦で90分のゲームをこなすことができた。最後に90分間フル出場したのは高校3年生のときだから2年ぶりくらい。その日は痛み止めを飲んでたのもあると思うけど、痛みもあまり気にせずプレーできた。試合には1-2で負けたけど、僕にとっては大きな試合だった。フル出場できて嬉しかったし、「意外とブランクなくやれるじゃん」って思った。失いかけてた自信も少し取り戻せた感じがしてここからだと思った矢先、すぐ翌週の練習から股関節と恥骨の状態がおかしくなった。以前に比べて何倍も痛く感じて、紅白戦がある日のウォーミングアップで激痛を感じ、結局プレーは最悪。誰にも見られてないはずだけど、その日は練習後に部倉で30分くらい泣いたし、家に帰ってからも泣いて半日くらい寝たのを覚えている。「また振り出しか」「このまま大学サッカー終わっちゃうんじゃないの」そんな考えしか出てこなかった。そのまま6月末にはまたチームを離脱。決して良くなってきたからケアを怠ってたとか、オーバーワークだったとかではないはずなのに、本当にうんざりだった。歩くのも痛い。くしゃみで痛い。寝返りを打つと痛い。ベッドから起き上がるのも、靴を履くのに片足で立つのも痛い。毎日、「明日の朝、起きれば少しは痛みがマシになっているかな?」と思いながら寝る。でも、起きても良くなってない。そのうち「どうせ、明日も痛いだろう」と期待を一切持たないで、寝るようになった。去年ブログを書いた時期もリハビリをしていて、その時は前向きに頑張ります的なことを書いた気がするけど、正直に言うと、今は朝グラウンドに行くことすら気だるく感じる日がある。仲間がサッカーしてるところを見ると、もどかしさを感じるし、なにもできない自分に腹が立ってしまう。ジムでリハビリのメニューをこなして、終わったら練習のサポート。毎日そんな感じ。リハビリをしている間は、「つらい」「つまらない」って気持ちや腹立たしさが頭を支配しないように、音楽を聴いたりして気を紛らわせながら、作業のように何も考えずこなしている。でも、グラウンドに行けば「いつ復帰?」とか「早く復帰しろよ」って声をかけてくれる仲間もいたりする。それが何気に嬉しいし、励みになっている。
いままでに、「次大怪我したら本当に辞めようかな」と何度か考えたことがある。それでも、今もそうだけど何故また復帰したいと思うのか。そこには、単にサッカーが好きでまたやりたいから、という思いとはまた違ったものがある。
まず僕は、強い覚悟を持ってここに入部した。大宮アルディージャのユースで出たり出なかったりだった自分は、大学から声がかからなかった。その分、大学ではもうひと花、ふた花も咲かせてプロに行くんだ、プレミアリーグを経験した身として、そこで味わった厳しさや悔しさをチームに還元して、少しでも上の舞台でプレーできるようにチームを引っ張ろう、そんな思いでここに来た。なのに、怪我ばかりで自分の力を証明できていない。ピッチに立てていない以上、自分がどんな選手なのかを、仲間に見せることすらできていない。そんな選手には仲間はついてこない。3ヶ月しかプレーできていないが、裏を返せば3ヶ月でトップチームまでは辿り着くことができた。それを自信に変えて、チームを引っ張る立場として認めてもらえるような選手になるためにも、復帰を目指す。高校時代の悔しさが今の僕を突き動かしている。
もうひとつはありきたりだけど、恩返しのため。特に両親には高いお金を出して貰ってサッカーを続けさせて貰っている立場だ。お金の面以外にも、支えてもらってきたことは数えきれないほどある。今年の誕生日にはスパイクを買ってもらったけど、6月が誕生日で、その期間はもう離脱してたからまだそのスパイクを履いてボールを蹴れていない。そのスパイクを早く履くのが楽しみだし、まだ何も返すことができていないから、こんなところで終わるわけにはいかない。まだ終わりじゃない。始まってもない。そんな自分のこれからに僕自身も期待して、ブログを終わりたい。
長々としたネガティブな内容になってしまったが、誰かに悩みを相談した後みたいに少し気持ちが軽くなった気がする。
来年ブログを書く頃にはチームの中心選手になれているように、やるべきことを積み重ねいくしかないなと思う。
まとまりのない文章で読みづらかったかと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。次は、いつも麻辣担を食べたがっているマネージャーの西川和佳奈です。日々の献身的なサポートには頭が上がりません。最近はグラウンドにモレリア2を履いてくるようになり、やけにサッカーモチベが高い彼女のブログがどんなものになっているのか、楽しみです。
2026/09/09 13:37