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『オタク』/ 寺岡潤一郎
『オタク』/ 寺岡潤一郎

こんにちは、教育学部3年の寺岡です。
時間が経つのは早いもので、もう3回目のブログを書く時がきました。びっくりです。5月に誕生日を迎え21歳になり、また一つ大人の階段を登ることができました。とはいえ世界にはベリンガムみたいな同い年のスターが存在し、彼らの活躍を見ると自分の無力さを痛感させられる、その事実は変わることはありません。それもまたびっくりです。

大学生活3年目、3年目とは節目の年でもあり、新しい環境にも慣れてきて余裕がでてくる時期だと思います。朝練、学校、からのバイトという生活サイクルは多忙なものですが、逆に言うと"慣れ"から"こなし"に変わる時期でもあります。私の性格上無駄というものが苦手で、いかに無駄なものや時間をなくせるか、自分次第で全てが変わると、葛藤との格闘の日々です。

サッカーに関しては、苦しい日々が続いていると感じています。今年は何かきっかけを掴めばチャンスが巡ってくると臨みましたが巡ってきたチャンスを掴めず長い道のりに差し掛かりそうな感じがします。しかし、前よりもサッカーは好きになっているという実感があります。誰しもそうだと思うんですけど、上手くいかない時に自分と誰かを比較すると思います。私もよく人のプレーと自分のプレーを比較します。その影響で色んなチームの色んなカテゴリーの色んな選手のプレーや試合を見るようになり、暇さえあれば現地に観戦に行く、ライブ配信を見るようになり自分のサッカーへの価値観に変化が見られるようになってきたなと感じるようになりました。

私の理想のサッカーは、攻撃は最大の防御というもので、守備の時間どうするか、守備の時間をどう減らすかを考えるのではなく、攻撃の時間をどうやって増やすかを考えるのです。極端な考え方ですが、見ている人もプレーしている人も物凄く楽しいでしょう。失点しても取り返せばいい、カウンターを防ぎたいならやり切ればいい、セカンドボールが拾えないならコンパクトにすればいいといったように前向きな思考に至りやすいと思います。かつてのセビージャはそれを体現しようとしていましたが上手くはいきませんでした。しかし見ている人は満足するものばかり。そんなん憧れるに決まってる。強い相手に対して引いて守って苦しんだ末の勝利ってやっている選手たちは達成感と解放感に包まれ最高の瞬間を味わえると思います。でも見ている人はそんな気持ちにはならない。だったら真っ向勝負で攻撃しまくって0-4の方がお互いにそれなりの達成感と満足感が味わえると思います。(別に選手権決勝の負けを肯定している訳ではありません。攻撃してないんで)
これも全て私がサッカーはやるスポーツではなく観るスポーツだと思っているからですが、、

苦しいという感情は本当にクセになります。沼らせてくるから付き合うのが大変なんです。だって普通に勝つより苦しんで勝つ方が快感があるし、苦しいことを乗り越えたから今があるってよく言ってる人を見るし、苦しい時に吐く愚痴はとても気持ちいいし、よく好きな歌の歌詞にそういうフレーズがあるから好きって言ってるのを見るし、そもそも全てうまくいく人なんていないし。ゴルゴ松本だって無難な人生なんてつまんない、難が有るから有難うになるって言ってるくらいだし、それを見て多くの人が感動するくらいだから苦しいという刺激は求めてなくてもしつこく付き纏ってくる厄介ものなんです。

私の好きな話に、凧揚げの話があって、凧は追い風に乗っても高く上がらない、向かい風に立ち向かうからこそ高く上がっていく。というのがあるんですけど、うまくいってる時にその人の価値は見出せなくて、うまくいってない時にこそその人の価値は露呈するものだと言ってるんだと思います。実際私はどうであろうか。上手く行ってない時に投げやりになっていないか。いい加減にしてないか。自分に負けないようにするのも苦しいことですが、負けた方がもっと苦しい。ほんとうにめんどくさいやつやな。

これらの話を加味して、先日私は最強の人種と出会いました。オタクです。オタクって"好き"が原動力であり、常に攻撃的で守りなんかに徹しません。行動力は異次元です。周りなんて気にしない、自分しか見ない。このように聞くと悪いやつですが、好きという感情だけが究極化した最強の人種なのです。時に苦しみを味わうこともあるそうです。(推しのイベントがなくなるとか)
でもそこからの這い上がりからくる熱量は誰も抑えることのできないものがあります。「だって好きだから」。がオタクの決まり文句です。正直今まで痛いやつだと思ってましたが、誰にでも出来ることではないその人の大きな強みなのだと気づきました。Adoという世界的アーティストのライブにそのオタクに連れて行ってもらったのですが、あまり興味がなかった自分でも周りのオタクたちのおかげで物凄く楽しめたし、国立競技場に7万人というサッカーでは集まらないであろう人数の人が作り出した空間はこの世のものではなかったです。オタクに出会えてさらに価値観が変わり、"好き"からくる力って人の力を無限に引き出す最強因子なんだなと感じさせられました。サッカーが好きだからこんなに向き合えるし、サッカーが好きだから上を目指したい。世界を夢見て飛び立った一個上の先輩の銀くんも本気でサッカーが好きだから行動を起こせたんだと思います。もっと純粋に好きという感情に従って行動するということも大切にしていきたいと思います。


最後に、この長いブログを読んでお腹が空いたな、今日鍋が食べたいなと少しでも思った方は、赤から16号淵野辺店に足をお運びください。お待ちしております。

  
2024/06/06 06:25
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