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『庄司のサッカー物語』/ 庄司宙ノ介

『庄司のサッカー物語』/ 庄司宙ノ介
みなさんこんにちは。青山学院大学コミュニティ人間科学部コミュニティ人間科学科4年の庄司宙ノ介です。ついにこの時が来てしまいました。
引退をしていないのに引退ブログです。まだ何を書こうか考えている10月14日現在、提出日まで残り一日。

さあ、庄司宙ノ介最後のブログはどんな出来に仕上がるのか。最後まで読んでいただけると幸いです。

 

 

どんなに辛いことがあってもここまで続けてくることのできたサッカー。そんな自分にとって最も楽しい時間がもうすぐ終わろうとしている。

 

関東リーグ最終戦まで残り5節、一ヶ月と2日。そんな中、先日の関東リーグでリスフラン靱帯損傷という少しオシャレな名前の怪我をしてしまった。このまま引退するのかな、もうサッカー終わりかという言葉が頭をよぎる中、新チーム立ち上げ時に決めた目標「関東3部リーグ優勝&2部リーグ昇格」。この目標を達成せずに勝手に引退するのは悔いしか残らないから一旦痛み止めを飲んだ

 

思えば自分のこれまでのサッカー人生は悔いの残る終わり方が多かった気がする。

『小学生』→全日本少年サッカー大会山形県決勝で惜しくも負けてしまい全国出場を逃す。

 

『中学生』→3年間で全国大会に度出場するも多くの怪我から試合に絡めたのは数えられる程度。結果、ユースに上がることができず高校サッカーへ。

 

『高校生』→2年生の時に選手権に出場するも途中出場。3年生の時は山形県予選準決勝で敗退。

 

これまで約17年間サッカーを続けてきた中でチームとしては全国大会に5回出場しているが個人としては全く良い結果を残すことができていない。良いところまでは行くがそれをものにできない。チャンスは何度も巡ってきているがそのチャンスを掴むことができない。このように庄司のサッカー物語中途半端な終わり方ばかりである。

 

 

では、庄司宙ノ介はこれからの人生を大きく左右する大学サッカー生活でどんな物語を残してくれるのだろうか。

 

 

 

『大学生』

高校までで自分の中に残った「悔い」というものを晴らすために大学でもサッカーを続ける決断をした。正直最初の方は自信があった。すぐにトップチームに絡んでいけると本気で思っていた。だが、現実はそう甘くはなかった。

1年目はサテライトBとサテライトAで試合に絡むことは出来たが、トップチームとは無縁の1年間2年目は嬉しいことにトップチームに上がることができたが、一度も公式戦に出場することなく終わ。3年目は立ち上げ当初はスタメンで出ると期待されていたが、その期待を見事に裏切りサテライトAで鎖骨を骨折し、何も成し遂げることができずに終わる。そして最後、勝負の年。ここまで一つも良いところなしの大学サッカー生活。最後くらい有終の美で終わりたい。少しくらいチームに貢献したい。そう願い、始まった4年目。

 

「変革」のスローガンのもと新チームが立ち上げられ、よし頑張るぞと意気込んでいた矢先、目に映ったのはサテライトの枠の中にいる庄司宙ノ介という名。正直このとき死ぬほど悔しかったし、やる気をなくした。

ここで自分の悪い癖が出た。

「どうせ4年生だし、これまでトップにも絡んでいたからさすがに今年はトップチームで活動できるでしょ。」

少なからず心のどこかでこう思っていたのだろう。それが招いた結果がこれ。完全に自分のせい。甘え、油断からきた結果。この現実を受け止めるのには少し時間がかかった。そこである言葉を思い出す。

 

『エンジョイ!』

 

そう、魔法の言葉。山形時代、試合前にが私にいつもかけてくれる言葉である。どんな状況になっても楽しむことを忘れるな。この言葉を思い出し、日々の練習に励んだ。その結果、トップチームに上がることができた。そこからは関東リーグに出場するために毎日必死にボールを追いかけた。

 

そして、4月7日関東リーグが開幕する。相手は国際武道大学ここで見事に関東リーグ初スタメン初出場を果たす。正直、めちゃくちゃ調子が良かった。集中もしていた。しかし自分の1つのミスで負けてしまった。自分でも何が起こったかわからない。いや本当は分かる。ボールに乗った。少し前に映画ITを見たから玉乗りピエロをしたのかもしれない。そんな事どうでもいい。自分のミスで負けた。この現実を受け止めるのに少し時間がかかった。そんなこと考えている暇もなく時間は過ぎていく。その結果次節ベンチ、次々節ベンチ外。そのまま試合に絡むことのできぬまま時は流れていく。

 

 

 

 

「おい、庄司宙ノ介よ。このままでいいのか。お前が目指していた姿はこれなのか。」

リトル庄司が庄司に問う。

庄司が返答する。

「俺だって悔しいよ、でも何やっても上手くいかないんだよ。」

リトル庄司が言い返す。

「お前って本当馬鹿だな。こういうときこそ楽しめよ。エンジョイの心を忘れているんじゃないのか。」

庄司が返答する。

「お、お前、」

 

それから庄司は楽しむことを思い出し、サッカーというスポーツを純粋に楽しむようになっていた。

するとチャンスが巡ってくる。第14節中央学院大学戦。少し前からベンチには入れるようになっていたが試合に出場するのは開幕戦以来。後半残り10分、スコアは0−2。自分に課せられたミッションはチームの鼓舞。だと勝手に思っている。自分の中では短い時間ながら良いパフォーマンスができたと思っている。そこからは怒涛の庄司劇場。15節は後半頭から途中出場し、ヘディンガー誕生。そして、第16節因縁の相手国際武道大学。ここで開幕戦以来となるスタメン出場をする。完全にドラマができている。ここで活躍し庄司の物語は最終章へと続くのか。はたまた、開幕戦のトラウマを引きずり庄司の物語最悪の結末を迎えるのか。

 

 

 

結果、、、

 

 

2-1で見事勝利し、トラウマ克服&庄司の物語最終章へ続くのであった。

 

 

 

 

 

と、ここで提出したのだがまだ世にこのブログが出なそうなので引退した今の心境を少しだけ語ろうと思う。

ちなみに国際武道大学戦以降は怪我をしたので最終節だけFWで出場し、引退したよ。

 

そんなことは置いといて、

引退して約2週間が経った。引退して感じていることは「大学サッカーやりきったー」って感じかな。正直、「あの時こうしていれば」とか「あの時もっと準備していれば」というのはあるけどそういうのも含めて4年間めちゃくちゃ楽しかった。もちろん辛いこと悔しかったことたくさんあったけど、それも人生。山があったら谷があるからその時その時の状況で何をするべきかを考えて、常に楽しみながら行動すれば自然と楽しいとか最高とかそういったプラスの感情が生まれてくると思っている。だから今サッカーつまらないって思っているそこの君。そういう時こそ楽しまなきゃ。Lets enjoyだよ!

 

ということで長い間お世話になりました。青山学院体育会サッカー部最高!


  
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