『Baby steps』/ 細野貴也
『Baby steps』/ 細野貴也
平素より大変お世話になっております。経営学部経営学科4年の細野貴也です。
吉武くんに田舎に帰れといじめられ、金田くんと2人で慰めあった初日の練習を昨日のことのように感じます。3年半も経つと、優しかった金田くんは見る影もなく、見せかけシティーボーイ吉武の嘘に騙されることもなくなりました。
そんな長いようで短かった大学サッカー3年半、そして18年間のサッカー人生を振り返って、このブログを書いていきたいと思います。
拙い文章ではありますが、良かったら最後まで読んでいただけると幸いです。
11月10日、東海大学とのIリーグプレーオフに負け、2部降格が決まりました。
いろいろあり引退ブログの期限を伸ばしていただいたため、ブログを書いている今は12月9日、引退からちょうど1か月が経とうとしています。
後輩たち、コーチ、応援してもらった皆さんに申し訳ない気持ちと、ただただ悔しい気持ちが渦巻いたままこの1か月を過ごしました。
あそこでもう一歩出してれば、あの試合で勝っておけば、あのシュートを決めてたら。
考えても無駄なことだとわかっていても、どうしても考えてしまう。そんな1か月でした。
振り返ってみると、自分がとられて失点したIリーグ終盤の拓殖戦や、自分が抜かれて失点した、2部残留に大事な試合だった去年の関東リーグ作新戦。
今でもよく思い出してしまいます。悔しい試合はあげるときりがありません。あれ、ていうか悔しい思い出ばっかり?
きついこともたくさんありました。
何度もフィジカルメニューでピッチに倒れこみ、筋肉痛で次の日の朝ベッドから起き上がれず、ピクリともしないバーベルと格闘する日々。
それでも頑張ってこられたのは、サッカーが楽しいという気持ちと、一緒に戦ってきたチームメイトの存在があるからだと思います。嘘つけとツッコむ同期の姿が目に浮かびますが、かけがえのないチームメイトにたくさん出会えたことも、自分の人生において非常に大きな幸せです。
さて、サッカーを続けてきて学んだことのひとつに、
「今の自分を支えてくれるのは過去の自分、未来の自分を支えるのは今の自分」ということがあります。
そんな当たり前のことと思うかもしれませんが、私は大発見だと思い、このブログを書くにあたりネットで調べてみたらたくさんの人がすでに書いていました。残念です。なんなら大学4年生にもなっていまさらですね。
なんか走れるようになってきたな、前より周り見れるようになってきたな、懸垂5回できるようになったな、とか感じるときには、筋トレしてるな、みんなで試合を振り返ったときに同じようなシーンあったな、といった何か要因がだいたいあります。私は大好きですが、皆さんはきつい練習はきっとやりたくないでしょう。しかし、辛い練習で得たことが、いざというときに自分を支えてくれます。あのとき、あそこで、といった私みたいな思いをしないためには、辛い練習を積み重ねるしかありません。
けれども、裏を返せば未来の自分は今の自分次第でどうにかできるということです。
サッカーは終わってしまいましたが、この先たくさんの壁にぶつかることでしょう。
さぼった自分、あきらめた自分は未来の自分の足を引っ張ってくるし、辛いときに踏ん張った自分はきっと未来の自分の背中を押してくれます。けれども、厄介なことに、未来の自分を助けるためにやるべきことは辛くてしんどいことばっかりだし、成果はすぐには見えません。
それでも、それでもやるしかないのです。先に進むにはやるしかありません。頑張れ自分、と励まして進んでいきたいと思います。
長く助走をとった方がより遠くに飛べる、とミスチルが歌っているくらいですからね、間違いないでしょう。
ここまで当たり前のことをつらつらと書き連ねてきてしまいましたが、未来の自分が壁にぶつかった時に、頑張ろうと思えるようにここに残しておきます。きっとそろそろこの文章を読んで恥ずかしくなっていることでしょう。
このブログのタイトルのBaby stepsという言葉には、小さな一歩で少しずつ進んでいくという意味があります。
これまでのように、この先の人生もきっとうまくいかないことばかりで、逃げ出したくなることも何度もあると思います。
でも、遠くに飛ぶための長い助走の途中なのだと言い聞かせて、頑張りたいと思います。
やさしいやさしい同期のみんなは、職なしのかわいそうな私を助けてくれると信じてます。ごはんのお誘い待ってるよ♡
そして、ここまで自由にサッカーをやらせてくれた家族、サッカーを通して様々なことを教えてくださったコーチの方々、一緒にサッカーをやってくれたチームメイトのみなさんには、感謝してもしきれません。
恵まれたサッカー人生でした。何事にも代えがたい大切な経験をありがとうございました。
青学サッカー部の方々や家族への感謝は、部の冊子の方でたくさん書きたいと思います。
最後になりますが、漫画「ベイビーステップ」にでてくる私の好きなことわざでこのブログを締めたいと思います。サッカーで学んだ全てを、これからの人生の糧にして頑張ります。
青学サッカー部のみなさんを陰ながら応援しています!
「Baby steps to Giant strides」
2024/12/13 13:35