『望遠のマーチ』/ 木下晴喜
青学で一番熱い漢、笠間からバトンを受け取り、今回ブログを描かせていただきます、青学で一番忙しく、大変な法学部法学科の木下晴喜です。
笠間よしたかからブログのバトンを受け継ぎ、
木下よしたかから命のバトンを受け継いだ私の出番がいよいよ回ってきました。
余談を交えつつで長い文章になるかとは思いますが、自分の思いを素直に綴りましたので、何卒最後までお付き合いください。
私たち青山学院大学は基本的に7:30からチーム練習を行なっています。猛者になってくると7:00くらいまで寝ている人もいるそうですが、体が硬く、怪我がちだった自分はそうはいきません。ちゃんとご飯を食べて、ストレッチをして、体を作ってからトレーニングに臨みます。
脱線すると、これにはちょっとした信念があるという話をさせて欲しいです。
プロって、チームと契約して年俸をもらいますよね。試合に出ようが出まいが、高卒だろうが大卒だろうが、お金をもらってサッカーをするわけです。つまり、
練習時間=お金をもらう時間となるわけです。アマチュアだろうがその時間の質は妥協したくないし、プロ選手を目指している身としては、チームの練習時間には常に自分の100%をぶつけたいのです。
アフター練習ばっかりやってるそこのあなた、ぜひご一緒に。笑
いいかげん怒られそうなので話を本筋に戻すとしましょう。ストレッチとか色々しなきゃいけないから一人暮らしだけど早めに起きようね、というところでしたね。
私は基本的に5時ごろに起きます。
東京寄りの埼玉(決して埼玉寄りの東京ではない)方面から「遅いだろ」という声が聞こえてきそうなのはさておき、最近はアラームなしでもこの時間に目が覚めるようになってきました。習慣の力を思い知らされます。
正直なことを言うと、早起きは死ぬほど苦手です。中学時代は家が学校に近いのをいいことに、朝のチャイムが鳴る10分前までは寝て、少女漫画のように、「いっけな〜い、遅刻遅刻!」と言いつつ、食パンをくわえながら学校に向かうような毎日でした。
高校時代も、自主的に朝練に向かう同期を見て、尊敬すら感じていました。
(それを後悔したのはまた別のお話。)
そんな朝に激弱な私がこんな生活を送れるようになったのはなぜか。自分で改めて考えてみました。
そして出した答えは、
「別に朝に強くなったわけじゃないけど、強くなったフリをしている」
というものでした。
土屋くんごめんね。ここに君の求める答えはございません。
毎朝アラームを10個セットし、
隙を見て二度寝を貪り、
今日は早く行かなくていいかな、と思う。
そんなもんよな、と思いつつも、寝ぼけたまま今日も緑ヶ丘に向かう。
そんな毎日を繰り返している。それが実態です。
結局、「サッカーがんばろ」って思いが自分を突き動かしてるだけなんです。
(冬場の羽毛布団といい勝負をするほど強い思い。)
失うものはないとか かっこいい事言えたらいいよな
本気で迷って 必死にヘラヘラしている
夜を凌げば 太陽は昇るよ そしたら必ず また夜になるけど
「失うものはない」なんて言えるわけがありません。幼い頃からの夢、両親の応援、いろんな人との出会いを全てひっくるめて自分のサッカー人生です。
試合に臨むように出れていない現状に、納得したフリをして、ヘラヘラして逃げたくなる時もあります。
辛いことを乗り越えれば楽しい瞬間もあります。それでも無情にまた辛いことはやってきます。正直今、とても苦しいです。こんな時に問われるのは、
「どれだけ自分を信じてあげられるか」
だと個人的には思っています。
だからこそ自分は、毎日自分自身を好きになってあげられるように行動したいと考えています。
じゃあ、自分自身のことを好きになるとは何か。
ナルシシズムとも違うし、自信とも違う何か。
この正体は、
「自分との約束を守ってあげること」
によって生まれる、自己効力感です。
本邦初公開
木下晴喜の自分との約束リストをご紹介します。
朝5時に起きる
朝晩ストレッチをする
寝る前に本を読む
一日1L以上水を飲む
余談ですが、最近は成田悠輔さんの『22世紀の資本主義』と伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』という本を気分によって読み分けています。どちらも面白いのでおすすめです。
約束の内容に関しては、「こんなもん」です。誰でもできそうなものですが、「こんなもん」でいいんです。誰にでもできることを当たり前にやることって意外と大変だったりします。
自分自身への信頼を築いていき、自分が超えられるハードルをしっかりと毎日超えていくことで、「自分はハードルに向き合える人間だ」と思えるようになってきます。
信頼がないと、怖くなってハードルの脇を走りたくなってしまいます。その怖さも、自分はよく知っています。
でも、勝ちを掴むには、勝負をしないといけません。
その舞台に立つ勇気を、日々育ててゆくのです。
それが「かっこよさ」であり、「真の勇気」だと思います。
外食の時でもテーブルをきれいにして帰る
「いただきます」「ごちそうさま」を必ず言う
「ありがとう」と「ごめんなさい」を大切にする
毎晩「やり切った」と思って眠りにつく
これが自分の思うかっこよさです。
羽は折れないぜ 元々付いてもいないぜ
いこう いこうよ
心はいつだって 止まれないで歌っている
繰り返す今日だって 今日だって叫んでいる
夢が叶う確証なんてないのはわかってます。
「プロの世界は厳しいよ」って、数えきれないほど聞きました。
それでも、止まっていられる日なんて無いってことも人一倍知ってます。
自分が何をしても、世の中なんてこれっぽっちも変わらないように思います。
でも、少なくとも、自分に関わった人たちが笑顔で、幸せになる、そんな人間でいたいと思います。
今回のブログは以上になります。
次回は、先日自然界隈に誘わなかったら拗ねちゃった、可愛くてかっけぇ我らの末っ子、鮮やかなピンクがよく似合う藤沢のエースキラー、國分唯央くんの出番です。
彼がどんなかっけぇ文章を書いてくれるのか。乞うご期待です!
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