『自分に抗って』/ 松田駿
『自分に抗って』/ 松田駿
彼のファンクラブは数百人規模、授業中の盗撮写真が出回ることは日常茶飯事。青学の至宝、堀伸乃心からバトンを受け取りました三年の松田駿です。
国宝級の顔を持ち、主務を務め、成績も優秀で何でもこなす堀からバトンを受け取るのは重荷です。彼がどんなブログを書いたかは分かりませんが、素晴らしいものになっていると思います。これ以上書くと怒られそうなのでこれくらいにして自分の話をします。
昨年に負った大きな怪我からちょうど一年が経ちました。手術後に入院していた間は、時間が永遠のように感じられましたが、リハビリを終えて復帰し、サッカーができることの幸せを感じながら日々を過ごしていたら、気がつけばもう三年生。一年生のときに初めて書いた、「時の流れ」という内容の浅いブログを見返しながら、大学生活が終わりに近づいていることを実感しています。あの怪我が治って以来、一度も離脱することなくサッカーが続けられていることはとても良いことですね。これからも自分の体を労って、最後まで走り抜けたいと思います。
前置きが長くなりましたが、本題となるブログっぽいものを書きたいと思います。言語化が苦手で、まとまりがないですがご容赦ください。
「なにも変わってない」
最近、自分を客観的に見つめていてそう思いました。私は昔から、何かミスが起きた時や上手くいかない時、納得いく結果が得られない時に、自分以外の何かのせいにして心の中で言い訳を作ります。いわゆる“他責思考“というやつです。高校で全く公式戦に出してもらえず、ベンチに座っていた時は、ずっと監督にベクトルを向けていました。なんで自分を評価してくれないのか。なんでプレー時間を与えてくれないのか。試合に出してくれないと何も出来ないじゃないか。あの頃は自らを省みることなく、常に周りのせいにしていた記憶があります。今思い出すと、そりゃ成長しないし、試合にも出られないでしょって。目に見えるくらい腐っていました。本当にもったいない時間を過ごしたと思います。
不完全燃焼な思いを、怒りを晴らそうと大学でもサッカーを続けました。
大学に入ってからは怪我もありましたが、徐々に成長している感覚がありました。カテゴリーの試合に出て活躍する。カテゴリーをあげる。トップの試合に出る。自分と向き合って、いい方向に変わっていっているはずだと。そう感じていました。でも今、高校の時と同じような立ち位置にいて、あの頃と同じことを繰り返しているような気がします。トップの関東リーグに出られたのは途中出場で数試合。スタートはないし、ベンチに入っても出られない試合が多い状況に置かれています。ここでまた、お得意の言い訳が始まります。結果を出せてないのは、出ている時間が少ないからだとか、他の選手がいいプレーをしているからチャンスが来ないだとか。苦しい時期ほど、矢印が自分ではなく外に向いてしまう。自分と向き合っているように見せていますが、心のどこかにはそんな気持ちが生まれてしまっているのだと思います。だから、プレーも中途半端になる。目の前にある現状は全部自分のせいなのに。結局、根本の部分は全く変われてなかったみたいです。「また言い訳してるじゃん」 散歩しながら、そんなことをぼんやりと考えていました。
でも、以前と違うこともあります。今、それに気づけたことです。言い訳している自分を、こうやって客観的に見つめたことで、また変わるチャンスを得ました。何かを掴みとる人間はごく僅かな可能性でも結果を出すし、普段からチャンスを呼び込む準備も疎かにしない。今の自分はどうか。答えはすぐに出ました。
やるべきこと、全然やれてない。
やれること、もっともっとある。
うまくいっていない時期に言い訳を作って腐るのか、弱さに向き合って自分自身に抗うのか。
もう時間が長く残されているわけじゃないし、大学4年間の中で、今が自分を変えられる最後の機会だと思います。前者になることは簡単です。立ち止まって、文句を垂らせばいいだけですから。自分の弱さに飲み込まれることなく、同じことを繰り返さないように、後者になれることを期待します。これまで多くのチャンスを逃してきました。チャンスを逃すたびに、こうしておけばよかったと後悔します。そんなダサい後悔はこれきりにします。未来の結果がどうなるかなんて誰にもわからないけど、少なくとも、目の前に転がるチャンスだけは見逃さないようにしたい。そして、サッカー人生が終わるその日まで、しぶとく足掻いて弱さに抗っていこうと思います。
口だけにならないように、、、。
若干すかして書いたので、カッコつけた文章になっていますが、とりあえず、言い訳しないで、やれること全部やれ!ってことを自分に言いたいんだと思います。ダラダラと長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次の担当は、デカすぎて青山キャンパスで見つけることが簡単な森川諒くんです。
普通の人より頭二つ分くらい出ているので、人混みで迷子になった時は彼を探しましょう。きっと内容の濃い話をしてくれます。
お楽しみに!
2025/06/09 20:16