『彩り』/上原花野
篤郎くんから山野トレーナーと呼ばれているのを聞いてから、日に日にトレーナー感が増しているように見える山野くんからバトンを受け取りました。2年マネージャーの上原花野です。
ずっと読む側だった部員ブログを自分が書いていることが、少し不思議な感覚です。
今回は定番通り、「なぜ青山学院大学体育会サッカー部のマネージャーに興味を持ったのか」について書こうと思います。
私がこの部を知ったのは高校1年生の頃で、もともとサッカー部やマネージャー業に興味はありましたが、当時は他の部に入りました。それでもどこか心残りがあり、「うちの大学にもサッカー部があるのかな」と調べたのが最初でした。学生スタッフ・マネージャー募集のページを見て、いつかやれたらいいなと思ったのを覚えています。
サッカーに惹かれるようになったのは父の影響が大きいです。父がフロンターレの試合に連れて行ってくれたのがきっかけで、応援する楽しさを知りました。学校帰りに待ち合わせをしてスタグルを食べながら試合を観る──それが忙しい父との大切な時間でした。そんな経験から“サッカーを見ること”が好きになりました。
大学1年生のとき、初めて部活を見学しに行った日、始発に乗り、朝練から応援まで一日中緑ヶ丘で過ごし、部員は毎日このハードな生活をしているのかと思うと衝撃でした。温かく迎えてくれた部員のみなさんの姿勢、そして全員がサッカーに真剣に向き合っている姿に心を打たれました。見学後も連絡をくれたり、学校で勧誘してくれたり、それだけ部のことを考えている部員が多かったのだと思います。
特に印象に残っているのは、田口裕真くんの「俺はプロになりたい」という言葉です。次第にそんな真っ直ぐな人たちを支えたいという気持ちが生まれました。そして面接の場で星太さんが言った「俺たちが2部に上げなきゃいけない」という言葉も、私の背中を押しました。
「大学生活は人生の夏休み」と言われますが、その時間をサッカーに捧げて努力し続ける選手たちを、私は心から尊敬しています。せっかくの“夏休み”だからこそ、私もやりたいことをやろうと思いました。支えたいと思える人たちに出会えた、それが、私がここにいる理由だと思います。
私は大学生活の中でやりたいことがたくさんあるし、サッカー部にいれる時間は他の人よりも短いです。そんな私も仲間として受け入れてくれたことにとても感謝していますし、その恩を返していきたいと思っています。マネージャーの仕事は細かい作業も多く、意義を見失うこともあります。そういうときはMr.Childrenの「彩り」という曲にある
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が日常に彩りを加える
という歌詞を思い出します。これを聞くと、私のしていることが誰かの力になると信じられます。
家族や仲間、周りの支えがあるからこそ、今の自分がいます。私も、誰かにとってそんな存在になれたら嬉しいです。今、チームは「2部昇格」という目標に向かい、それぞれが自分にできることを全力で取り組んでいます。私もピッチの外から、自分にできることをして、彩りを添えられるように頑張ります。
一年生トリを飾るのは、いつもちゃん付けで読んでくれるのが可愛い、和久くんです。皆様ぜひ楽しみにしてください!
2025/11/12 20:40