#17『感謝』 中村倫(3年)
【名前】中村倫
【出身】聖和学園高校
【ポジション】シャドー、サイドハーフ
【重松康平から見た印象】
リンの印象はどんな状況でも腐らずに自分に厳しく努力し続けられる選手です。怪我でサッカーができない日々が続いてもモチベーションが低下することはなく、特に筋トレは毎日欠かさず行っています。
ここまでストイックに努力し続けられる選手はいないと思います。また、食事や睡眠にも細かく気を使っていて、練習には必ずおにぎりや鶏胸肉、プロテインを持ってきている姿をよく見かけます。とにかく意識が高い選手であり、みんなから愛される選手でもあります。今は怪我をしていますが、試合で活躍している姿をみんな早く見たいと思うのでこれからも頑張って欲しいです。
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『感謝』
昨シーズンは、自分にとって非常に苦しい一年でした。なぜなら、一度もカテゴリーに所属することなく、リハビリに専念する一年となったからです。これまでのサッカー人生で、一年間まったくプレーできなかったことはなく、非常に悔しい思いをしました。
一年間で二度の骨折と骨挫傷を経験しました。まず、調子が上がりかけたタイミングで左足を骨折し、その後、回復途中に右足を骨折。さらに、右足が治りかけた頃に、今度は左足の骨折箇所が骨挫傷となり、思うようにプレーできない日々が続きました。サッカーをしたくてもできない状況が続くことは、本当にもどかしく苦しい経験でした。
この怪我を通じて、トレーニングだけが全てではなく、ケアの重要性を学びました。
これまでの自分は、「トレーニングさえ積めばハイパフォーマンスを発揮できる」と考え、ケアを軽視していました。しかし、実際に骨折の原因を振り返ると、筋肉の硬直による足の着き方の悪さや、疲労の蓄積が大きく影響していました。この経験から、適切なケアの重要性を痛感し、大きな学びを得ることができました。
また、今まで怪我をせずにプレーできていたことが、決して当たり前ではなかったことにも気づきました。この一年間、自分が目指すものや、自分にとって本当に必要なことを明確にし、目標をぶらさずに努力し続けたことは、決して無駄ではなかったと感じています。復帰後は、怪我をせずにハイパフォーマンスを発揮し、活躍することを目標に取り組んできました。そのために、食事・睡眠・トレーニング・ケアを妥協せず、一年間継続することができました。
怪我をした当初は気持ちが沈むこともありましたが、自分はポジティブに物事を捉えるタイプなので、これを成長の機会と考え、一年間前向きに活動することができました。今年の自分には、自分でも大きな期待を寄せています。どんな選手にも負ける気がしませんし、負けるつもりもありません。
そして、この一年を通じて、両親への感謝の気持ちがさらに強くなりました。自分の気持ちを第一に尊重し、何一つ文句を言わずにサポートしてくれた両親には、心から感謝しています。栄養バランスの取れた食事、学費や部費、怪我による治療費や交通費など、決して余裕があるわけではない中で支えてくれたことは、当たり前ではありません。一生をかけて恩返しをしなければならないと思っています。
両親への最大の恩返しは、サッカーで結果を出し、最終的にはそれを職業とし、お金を稼ぐことだと考えています。その目標をぶらさず、今年は怪我をしない身体作りを徹底し、活躍することを誓います。また、毎日サッカーができることに感謝し、全力で取り組んでいきます。
自分がこの恵まれた環境でプレーできることは、決して当たり前ではありません。産業能率大学サッカー部に関わるすべての方々への感謝を忘れず、日々の行動で示していきたいと思います。環境を無駄にせず、高いパフォーマンスを発揮するために、一日一日を大切にしながら努力を積み重ねていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/05/30 10:39