#37『苦悩』 山口航生(2年)
【名前】山口航生
【出身】静岡学園高校
【ポジション】GK
【武藤光希から見た印象】
航生は誰よりもグランドに早く来て、チームのために出来ることを率先して取り組み、誰よりも声を出して、チームを引っ張ってくれる存在です。
航生の得意なプレーはセービングで、危ない場面でも航生が最後ゴールを守ってくれる安心感があります。そんな一見真面目そうな彼ですが、少し抜けていて、距離感が近いので、そこを治せば最高の男になると思います。そんな彼の今後の活躍に期待していきたいです。
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今回のブログを担当させていただきます、2年、静岡学園高校出身の山口航生です。
まず初めに、平素より産業能率大学サッカー部を温かく応援し、ご支援くださっている皆さまに心より感謝申し上げます。また、関東大学サッカーリーグをはじめ、アミノバイタルカップや総理大臣杯、Iリーグといった素晴らしい大会の開催にご尽力いただき、支えてくださる関係者の皆さまにも、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
今回、初めてのブログを書くことになりましたがどうか温かい目で読んでいただけると幸いです。
『苦悩』
昨年、自分は産業能率大学サッカー部に入部し、苦しいシーズンを送ることになりました。
入部して最初の1ヶ月は初めて一緒にプレーする仲間や先輩に不安や緊張感があり、まずは産業能率大学の雰囲気に慣れようという気持ちでプレーしていました。自分の出したいプレーが全く出せず、常にコーチから様々なアドバイスを貰ってばかりのスタートとなってしまいました。
コンディション面でも高校生活とは全く変わり、走りなどをしたことがなかったので全く最初はついていけず、GKとかいう以前に、大学サッカーでプレーする基準に達していないと痛感させられた時期でした。
「怪我からの学び」
昨年、急に尾骶骨に痛みを覚えるようになりました。今までのサッカー人生の18年間は、怪我をしたことがないことが売りといってもいいほど、怪我をしない自負がありました。
初めてプレーが出来ないほど痛みを覚え、ただでさえスタートラインで負けているのにまた離されてしまう。そう感じました。
しかし、この状況をボジティブに考え、この期間で自分に足りないものを身につけようと決めました。柔軟性と筋力、この二つが圧倒的にほかのGK、フィールドプレイヤーに負けていると感じました。自分にはプロサッカー選手になるという目標がありますが、体が硬いGKのプロサッカー選手は見たことがありません。今まで出来ないことに面倒臭いという幼稚な理由で継続してやっていなかったのが18年の時を経て怪我という代償で返ってきてしまった。個人的にそう解釈したため、まずは柔軟性を高めよう、そう感じました。
そして大学でもっとも痛感したこと、フィジカルの無さ。
高校生活ではほとんど筋トレをした事がなく、大学に入って練習内で筋トレのメニューがあり、全員が重りをあげていく中、自分だけは全く上げることが出来ませんでした。
これは大学に入って1番精神的にキツかった出来事の一つでした。これらをもっともっとやって行かないといけない、怪我をしたおかげで自分に足りないものを見つめ直すいい時間となりました。
「準備し続ける大切さ」
怪我から復帰すると、当然ながら1番下のカテゴリーからのスタートであり、2年になってもカテゴリーは変わりませんでしたが、徐々に成長していくしかない、そう感じました。なかなか試合に絡むことが出来ない。自分が出た試合でもアピールすることが出来ない。自分は準備に対して非常に疎かになっている、そう感じました。
自分がIリーグに出場するチャンスは何回がありましたが、それを自らの手で潰してしまっていることに情けない気持ちを感じるようになりました。これらの経験から準備し続ける大切さを肌で感じることが出来ました。また、ただ頑張っているだけ、ただ一生懸命やっているだけでは、成長することができない、現に2年の今になっても成長を感じられないと言われることが多く、自分がどれだけ頭を使わずに無駄な時間を過ごしていたかを痛感しました。
「後半戦に向けて 」
これからはベースである筋力アップ、単純な体力強化、そして自分の足りないところを常に見つめ続け、口だけにならず、行動で示すこと。常に考え思考しながらプレーすること、常に上を目指すという向上心を持って自分に負けず後半戦を戦っていきたいと思います。そしてこれまで支えてくれている家族に恩返しができる、そんなシーズンにできるよう残りの期間、全力でプレーしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/08/14 12:11