#55『いつでも前向きに』 森谷一斗(2年)
【名前】森谷一斗
【出身】湘南ベルマーレU-18
【ポジション】FW
【菊池応次朗から見た印象】
モリは、どんな状況でも最後まで走り続けるハードワークが持ち味の選手です。攻守にわたる運動量の多さはチーム随一で、試合終盤でも足を止めることなくプレーできるタフさを備えています。
そんな彼のブログを是非読んでみてください。
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『いつでも前向きに』
2年の森谷一斗です。僕は去年1年の振り返りを中心に書かせてもらいました。
少し長いですが最後まで読んでもらえると嬉しいです。
大学1年目は、とにかくサッカーが楽しい1年でした。入学前の練習では、初めて会うチームメイトに少し緊張しながらプレーしていました。FWが8人もいる環境で、競争が激しいと感じ、不安と楽しみが入り混じった気持ちでした。
そんな中、4月頃にB1チームで活動することが決まりました。中学や高校ではあまり接点のなかった3学年上の先輩たちとプレーすることは、どこか不思議な感覚でした。
開幕戦までの1〜2か月間はスタメンに選ばれており、充実した時間を過ごしていました。しかし、他の学年の先輩たちとは最低限の会話しかなく、練習も淡々とこなしてしまっていたと思います。そして、いよいよ迎えた開幕前日の練習。自分はスタメンどころかベンチ外となり、B1での“暗黒期”に突入しました。その後、4試合ほどベンチ外が続き、気持ちが沈んでいた時期もありました。
そんな状況を変えてくれたのが、公式戦翌日の紅白戦です。公式戦に出場していない選手がプレーする試合前、4年生の先輩が声をかけてくれました。
「大丈夫だから。きついけど頑張れ。絶対大丈夫。」
この言葉を聞いた瞬間、心が軽くなり、前向きになることができました。この言葉が、一年を通して一番印象に残っています。
その後、少しずつ試合に出場できるようになり、初スタメンの試合ではゴールも決めることができました。夏の遠征では、心から頼れる“兄貴”のような存在の先輩にも出会いました。普段はふざけていますが、「やる時はやる」頼もしい先輩で、いるだけで周囲が明るくなるような存在です。
夏合宿では、先輩との間の壁がなくなった瞬間だったと思います。温泉にも一緒に行き、自由時間にはふざけ合い、合宿が終わる頃には「プライベートでも遊びに行こう」と言えるほどの関係になりました。
普段の練習では、楽しく取り組めるメニューを考えてくれる監督、学年に関係なく輪に入れてくれる先輩たち。本気で「このチームなら日本一になれる」と感じました。そして、Iリーグではブロック優勝し、関東3位にて、全国大会への出場が決まりました。
しかし、全国大会当日、僕は体調を崩してしまい、出場することができませんでした。
本当に悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。「何をしているんだ」と思われても仕方ない状況でしたが、兄貴や同期、先輩たちは「お前の分まで頑張る」と言ってくれました。その姿に尊敬と感謝の念しかありません。
特に兄貴は、毎日LINEをくれて励ましの言葉をたくさんくれました。チームは大会で準優勝という素晴らしい成績を収め、4年生の引退試合がこの大会の決勝戦となりました。このチームが強かった理由は、4年生の存在があったからだと思います。ふざけた雰囲気の時にはすぐに空気を引き締め、練習が終われば優しく接してくれる、本当に言葉では表せない素晴らしい人たちでした。
また、練習場への道中でゴミを拾う姿が自然に見られるような、人としてかっこいい人がたくさんいるチームでした。このような素晴らしい人たちに囲まれ、支えられた一年でした。
自分も同じように素晴らしい経験をさせてあげられるような先輩になりたいと思います。試合の結果やチームの強さは、技術や練習の真剣さだけでなく、チーム全員で楽しむこと、一つになることが大切だと学びました。振り返りきれない思い出はたくさんありますが、この辺りでまとめようと思います。B1で活動できたことは、本当に幸せな1年でした。
今シーズン後半戦は自分の得意なプレーである、守備、味方を活かすキープ、パス、ワンタッチの質をさらに磨くだけでなく、相手を抜いてシュートを決めるプレーを見せ、産能の一部昇格に貢献したいと思います。
そのためにやるべきことを整理し、毎回の練習を全力で取り組みます。1練習5プレスバック。シュート3本打つこと。最近はここにこだわっています。
どのチームでも、どんな状況に置かれても、熱く、全力で練習に取り組むことを大切にします。スタメン、ベンチでも関係なく、すべてを前向きに捉え活動します。これこそが、去年学んだ大切な教訓です。
支えてくれる家族、チームメイト、コーチ、そして応援してくれる友人たち。全ての人への感謝の気持ちを、結果で返せるような1年を過ごしたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/09/06 00:09