#43『楽しむ』 中村優真(2年)
【名前】中村優真
【出身】湘南U-18
【ポジション】MF
【佐俣嘉一から見た印象】
圧倒的な陰キャラ感を漂わせる中村くん。普段は優しくてふわふわした雰囲気だが、プレーでは超絶エゴイスト。独特なリズム感、ヌルヌルとしたドリブルで相手を次々と抜き去る。さらに、スパサブ持ち。
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『楽しむ』
入学から現在までを振り返ると、スタートの準備は順調でしたが、全体練習が始まってすぐに練習時間外で怪我をしてしまい、出遅れる形となりました。この怪我は想像以上に大きな影響を与え、同期と一緒に練習やプレーをする時間が大幅に減るだけでなく、練習試合への参加機会も限られてしまいました。
復帰後すぐに行われたカテゴリー分けの際には、怪我の影響でプレーの実績がほとんどなかったため、自分がどのカテゴリーに選ばれるのかまったく予想がつかず不安でいっぱいでした。しかし予想外にも、B1カテゴリーに選出されるという結果になり、驚きと同時に、自分の特徴を短い期間でアピールできたことを実感したと同時に自分自身への大きな励みとなりました。
B1カテゴリーでの活動がスタートすると、最初はチームのスピード感やレベルについていくことができず、苦しむ日々が続きました。自分の特徴を発揮するどころか、周囲のレベルに圧倒され、焦りや不安を感じながら練習を続けていました。
そんな中でIリーグが始まりました。最初の数試合ではベンチ入りすらできず、ただ練習に参加するだけの状況が続きました。この期間は非常に悔しく、メンタル的にも厳しい時期でした。練習で思うようにプレーできない日が続き、時には簡単なミスをしたり、ネガティブな気持ちになり自信をなくしたり、「サッカーが嫌だ」と感じる瞬間も多くありました。
今までのサッカー人生を振り返るとどんな時でも相手を翻弄し、見ている人をわくわくさせるプレーをして、サッカーを楽しんでいました。
今こうして振り返ると、焦りやネガティブな気持ちから楽しむことを忘れていたと感じます。気持ちを切り替え、楽しむことを心掛け、日々の練習に取り組みました。
その後、時間をかけて少しずつ自分の特徴を取り戻す努力を重ねました。同時に、これまで見逃していた自分の課題や欠点を改善するための取り組みを始めました。
これらの努力が少しずつ形になり、7月20日の城西大学戦では初めてスターティングメンバーに選ばれるという大きなチャンスを得ました。この試合で1点を決め、チームの勝利に貢献できたことは非常に嬉しく、自分にとって大きな自信となりました。この一戦がきっかけとなり、それからは途中出場の機会が増え、徐々に自分のプレーをチームに活かせる場が広がっていきました。途中から試合に流れをもたらすスーパーサブのような役割を担うことができ、チームの一員としての存在感を感じられるようになりました。
B1チームとしては、Iリーグで全国2位という素晴らしい結果を残し、1年生として貴重な経験を積むことができたのは、大きな収穫でした。振り返ると、怪我による出遅れや思うようにいかない時期が続いたにもかかわらず、同期や先輩たちとの絆が深まり、成長を感じられる濃密な1年となりました。
現在所属しているA2カテゴリーでもうまくいかない、怪我をする、試合にあまり絡めていないなどの様々な状況でも楽しむことを忘れずに日々の練習や試合に取り組みます。今季の後半戦では公式戦での出場時間を増やていきたいです。そして得点やアシストなどの結果を残します。
そのために所属しているカテゴリーでの活動を通じて確実に実力を伸ばし、自分の強みをさらに磨き上げたいと思います。また、自分の弱みを見つめ直し、それを克服するだけでなく、弱みを弱みとして感じさせないレベルまで改善する努力を続けたいです。
プレー面での成長だけでなく、メンタル面でもさらに強くなることを目指し、どんな状況でも冷静に、そして積極的に行動できる選手になりたいです。また、これまで以上にチームへの貢献を意識し、チーム全体の力を底上げする存在になりたいです。
優しい先輩、面白い同期、すこし生意気な後輩、指導してくれるスタッフ。これまでと同様に最高の環境でプレーできるので、個人としてもチームとしても充実した後半戦を送りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/08/24 20:34