#15『悔しさを糧に』 池松聖那(3年)
【名前】池松聖那
【出身】ヴァンフォーレ甲府U-18
【ポジション】MF
【岩ア大翔から見た印象】
自分から見た池松聖那くんの印象は、まずセナはとても真面目で、とても優しいです。大学でも一緒にいることが多いのですが、いつも何かの課題をやっています。そしてその課題をみんなに見せてあげることが多いです。優しいので断るのが苦手なのですが、そこをいつもみんなに利用されています。
そんなお人好しで誰に対しても優しくしてしまうようなセナですが、サッカーになるとFWとして常にゴールを淡々と狙っているストライカーです。試合中は色々な選手に合わせてプレーすることが印象的なのですが、ゴール前や敵陣ではFWとして大切なエゴイストな部分やラストパスを正確に出せるクレバーな部分も持ち合わせているそんな選手です!
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『悔しさを糧に』
昨シーズンを振り返ると、苦しい経験の多いシーズンでした。Iリーグでは後期に6連敗を喫し、シーズン当初にチームで掲げていた「優勝」という目標とは真逆の展開になってしまいました。しかし、それでもこの厳しいシーズンを通じて、私たちは全員が成長できたと思っています。
フィジカルトレーニングなどの練習が厳しいときは全員で声を掛け合い、連敗が続く中ではチーム全員で集まりミーティングを重ねるなど、困難を乗り越えるために何ができるのかを真剣に模索し続けたことは、私たちにとって大きな財産になりました。また、最終節は引き分け、残留プレーオフでは勝利を収めることができました。連敗という厳しい状況の中でも降格を回避し、最後を笑顔で終えることができたのは本当に良かったと思います。人生初の6連敗という経験を、ただの敗戦で終わらせるのではなく、今後に活かせるようにしていきたいです。そして、この悔しさを忘れずに今シーズンへとつなげたいと思います。
個人としては、怪我に悩まされた昨シーズンでした。夏前に足首を負傷し、強くボールを蹴ると痛みが出る時期が長く続きました。しかし、走ることはできたため、復帰後に練習についていけるよう、走りを中心としたリハビリに励みました。その結果、夏の遠征からは完全復帰し、徐々にコンディションを上げていくことができました。怪我をしたことで、改めてサッカーができることのありがたさや楽しさを実感できましたし、自分の身体と真剣に向き合う機会にもなりました。苦しい時期ではありましたが、結果的に成長のきっかけになったと感じています。
この経験を踏まえ、今シーズンの抱負は「怪我をしない」と「点を取る」の2つに決めました。
まず、「怪我をしない」ことは当たり前のようですが、最も大切なことです。特に大学3年生は将来を見据えた大切な時期であり、怪我をすればあっという間にシーズンが終わってしまいます。もちろん、どれだけ気をつけても怪我を完全に防ぐことは難しいですが、筋トレで強い身体を作る、ストレッチで筋肉系の怪我を予防する、食事で栄養管理を徹底するなど、日々できることは多くあります。1日1日を大切にしながら、しっかりと取り組んでいきたいです。
次に、「点を取る」という目標について。昨シーズンのIリーグでは1年間で3得点しか挙げることができませんでした。試合には多く出場させてもらい、決定機も数多くありましたが、それを活かしきれず、自分が得点を決めていれば勝てた試合もたくさんありました。自分にはゴール前での冷静さや、チャンスを確実にモノにする技術が足りないと痛感しています。もちろん、サッカーは点を取ることだけが全てではありませんが、ゴールを決めることは勝利に直結する重要な要素です。昨シーズンのような悔しい思いをしないためにも、自分がゴールを決めてチームを勝たせられる選手になりたいです。そのために、シュート練習を継続するのはもちろんのこと、ただ繰り返すのではなく、試合を想定した実践的なトレーニングを取り入れ、質を高めていきたいと考えています。
最後になりますが、まずは大好きなサッカーを続けられる環境を与えてくださっているすべての方々に感謝の気持ちを伝えたいです。いつも支えてくれる両親、熱心に指導してくださるスタッフ、共に戦い励まし合うチームメイト、そして整った環境を提供してくださっている大学の皆さんのおかげで、私は全力でサッカーに取り組むことができています。この恵まれた環境に感謝し、その期待に応えるためにも、今シーズンはさらに努力を重ね、結果で恩返しできるよう頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/05/23 09:15