青森山田高校サッカー部 公式サイト

青森山田高校サッカー部
監督 黒 田  剛
『選手権』から学ぶ俺たちの人生
 2015年12月30日に開幕した第94回全国高校サッカー選手権大会。決勝54000人の観客を集めるこの大会の凄さと魅力を改めて実感した。我々青森山田高校は、一回戦からの4試合を勝ち抜き、準決勝敗退の第3位という結果で大会を終了した。この一年、選手たちは精神的にも肉体的にも本当に逞しく成長してくれた。周囲からの期待とプレッシャーに押しつぶされそうな状態にあったことは、日々の選手たちの表情から充分見てとれた。しかし、いっさい弱音を吐くことなく必死に耐え、頑張り抜き、大会を通じて県民のみなさんに『感動と勇気』を与えてくれた選手たちには、心から称賛と敬意を表するとともに、青森山田高校サッカー部の新たな1ページを開いてくれたことに心から感謝したい。『おめでとう!』そして『ありがとう!』  新チームとして始動するのは毎年雪解け3月中旬で、今年度のチームは昨年度や一昨年度のチームと比べても技術力は低く、全国的に見ても強いチームといえるレベルではなかった。しかし、結果的には準優勝という、過去最高の素晴らしい成績を残したJFAプレミアリーグEASTだが、最初は降格すら覚悟した年代だった。しかし今までと大きく異なる点は、3年生全員がとても『素直』で『誠実』であったことだろうか。自分たちの力不足を認識している分吸収が早く、どんなことでも受け入れる性格(柔軟性)が、チーム作りを急激にスピードアップさせてくれた。やはり指導や教育において、教わる側の『素直』に『受け入れる心』や『頑張る』姿勢が、教える側の『やる気』と『情熱』を倍増させるものであることが再認識できた。  高校サッカーは、『選手権』の舞台が選手の憧れの場である。1976年に「ザ・バーズ」の「ふり向くな君は美しい♫」が大会のテーマソングとなり、大会は一気に盛り上がった。昔から日本のサッカー関係者はこの曲を聴くと誰もが心躍り、涙し、歓喜に沸いたものだった。『夢の舞台』を目指した高校サッカーの勇士たちが、日々の厳しい練習に耐え、逆境を乗り越え『選手権』に自分の人生をかけて戦った。単に「勝った」「負けた」の話ではない。青春のすべてを捧げたサッカー漬けの高校時代に何らの『後悔』もなく、むしろ恩師に対しては、今の厳しい時代を生き抜く強い大人に成長させてもらったと心から感謝している。『制限だらけの生活環境』や『理不尽な練習内容』にもひたすら耐え続け、無我夢中で走り続けていた時には、少しも感じることができなかったことが、卒業して27年経った今も、『恩義』しか頭に浮かばないのは、やはり『心』を一番成長させてもらったからだろう。  実際に体験した者にしか分からないかもしれないが、若いうちの悩みや試練、苦難や挫折の経験は、競争の時代を生き抜く上で『良質の肥やし』となっている。卒業した5年、10年の後に『夢の蕾』を身につけ、努力によって『成功の花』を咲かすことが期待できる。数々の試練を乗り越えようと努力してきた『気概プロセス』の一つ一つが、人生における凄まじい競争に打ち勝つ大きな原動力となるのである。  華やかで、たくさんの夢が詰まった高校サッカー選手権。そこを目指す勇者たちが、青春の全てをかけて会得する『学び』には、学問をはるかに超えた『将来の可能性』を更に広げるパワーと魅力があると確信している。
2016/02/16 09:45
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