第41回 「将来」 ?橋 真
今回部員ブログを担当する3年の高橋真です。
僕は「将来」というテーマで本記事を書こうと思います。
最後まで自己本位な文で書くので、あらかじめご容赦ください。
僕は、19の頃に大病を患って以来、自分の将来に目を逸らして生活を送っていました。
1年間で体調は安定し、普通の生活を送っていたようで、
「その日が楽しければそれでいい」
と、現実逃避的な気持ちを常に抱いていました。余裕なように振る舞えていたと思いますが、将来について考えると不安が湧いて出て仕方がなかったのです。
その結果、去年は消費が多い1年間だったと感じます。(後悔は全くしていません。自分へのご褒美や慰めが必要だったのです。)
毎日何かをして自分を忙しくするのに必死だった頃に、自粛期間が訪れました。この期間は自由を制限される感じが入院期間にすこし似ていて、自分を見つめ直すのにちょうどいい期間でした。不安になるのを恐れて必死に考えないようにしていた病気について振り返ることで、自分の命は多くの人によって生かされていることを忘れてはいけないと改めれました。無償の愛で支えてくれた家族、友達、治療に携わってくださった医療関係者、献血をしてくださった方など、ここには書ききれないほど多くの人たちが、僕の命を救ってくれています。後悔するような生半可な生活を送っていいわけが無いのです。
正直、自由な生活ができるだけで幸せです。生きてればなんでもいいや、と考えてしまうことがしばしばです。しかし、その考えからはもう卒業しなければなりません。でなければ、本当の意味で克服したとは言えないのです。
最近、同期がすこしずつ就活を始め、それぞれの将来と向き合ってる姿を見ていい刺激を受けつつも、同期の仲間が自分の前を歩いていく様子に少し切なさと焦りを覚えています。しかし同時に、将来のことを意識できるようになった自分の変化に、嬉しさも感じることができました。
やっとリスタート地点に立てたのかな、と思います。
自分になにができるのか、はっきりと分かっているわけではありません。だからこそ、社会に還元できることが何かを考え続け、自分を救ってくれた人たちに恩返しができるよう、1分1秒を大切に、後悔のないように生きるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
僕はこのチームでサッカーが出来ていることがすごく幸せです。苦しいとき、多くの人が気にかけてくれてチームに戻りやすい環境を作ってくれたことに、言葉では表しきれないほどの感謝を感じています。
この恩を全て返せるとは思えませんが、すこしでも多く返すために残りの2年間を費やしたいと思っています。
2020/07/20 23:38