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『ことば』/遠藤風士
「ことば」

まずはじめに、2022年11月19日、5歳から続いたサッカー人生が終わりました。負けたら終わり、壮絶な戦いをした法政戦から1ヶ月、そして残留をかけた筑波戦、最後の90分、全てが一瞬でした。
人生の大部分を占めるサッカーが終わる時、その瞬間はとても美しく、今までの苦労が報われたような気がしました。この感情を味合わせてくれたサッカー、そしてサッカーを通して出会えた沢山の仲間、支えて下さった方々には本当に感謝しています。

こんにちは。教育人間科学部心理学科4年、遠藤風士です。このブログでは、大学サッカーを振り返りながら、「言霊」について綴ろうと思います。最後まで読んでくれたら嬉しいです。

突然ですけど、言葉ってすごく大切だと思います。日常生活の中でも言葉は欠かせないものです。もちろん、サッカーというチームスポーツにおいて、言葉の重要性は皆理解してるはずです。皆の力をいつも以上に引き出してくれた応援だって、言葉の一つです。

その中でも特に、自分自身が発する言葉には気を遣うべきです。なんだか綺麗事を書きそうな匂いがプンプンしてきましたし、「ポーハ」とか叫んでる奴が何言ってるんだって感じですよね。
しかし、「言葉」そして「言霊」について、サッカーを通じて感じた事があったので記させてください。

前提として、私は常に物事の最悪の結末を想定、予想して生きています。幼い頃からそうです。そうやって思考し、行動するのが当たり前になっています。サッカーで例えるならば、ミスをする事、点を取られる事、試合に負ける事、そして怪我をする事。
さらに私は予想を言葉にします。予想した最悪の結末が目の前で起きた時、すぐに切り替える為なのか、心の準備なのか、自分でもよくわかりません。

「今日怪我するかもな」とか、「相手強いから厳しいっしょ」とか、「粕川がPK外して、まさたかが止めれずに負ける」とか、他にも数えきれないくらい、負の結末を予想し、言葉にしていたんです。
そしてそれは、現実として目の前に現れます。この4年間、いったい何度腰が曲がらなくなったでしょうか、何度足首を捻って歩けなくなったでしょうか、何度自分がミスして失点して負けたでしょうか。金沢遠征では、PK戦で粕川が外して、まさたかが止めれずに負けました。
自分自身でした負の発言、それは幾度となく私を襲ったんです。この4年間で何度も。

でも皆、知っていますか。

あれだけ怪我を繰り返していた私は、4年生になったラストシーズン
負傷離脱はゼロなんです。


「言霊」という言葉の不思議な力に気付いた3年生の冬から、私は怪我についての発言を一切しなくなりました。たまたまだろって思うかもしれません。けどこれは偶然じゃない、私にはそう言えるだけの確信がありました。

変わったんです。変われたんです。言葉を変えた瞬間、心が変わり、行動が変わり、そして結果が変わったんです。

もう少しだけお付き合いください。

冒頭で触れました、Iリーグ1部残留をかけたプレーオフ、筑波戦。
私は人生で初めて、最高の結末を予想し、言葉にしました。

「点取って、皆のところに飛び込むから待ってて」

決意表明でありませんでした。その瞬間を明確にイメージし、願望ではなく、想定したんです。

今シーズン、公式戦唯一のゴールが、筑波戦の一発です。
今までの苦労、最悪を想定し続けてもがいた4年間、いや17年間。
全て報われた気がしました。私には勿体無いくらい、言葉では表せない感情でした。
邪魔していたのは自分の言葉そのものです。

大事な事なのでもう一度言います。
言葉は大切です。自分の発する言葉は特に。自分の心を、もろに表しているんです。
変えてみてください。心が変わります。思考が変わります。行動が変わります。そして結果が変わります。

私がこの4年間で学んだ事は、他人からしたら鼻で笑うくらい、くだらない事かもしれないですね。でも気付けて良かった。

私が言葉にしてきた数々の予想も、実際に起きた現実も、今の私を形成してくれました。これからは自分の予想を遥かに超える、最高の未来を実現したい。頑張ります。

ここまでだいぶ長くなってしまいました。

最後短めに、同期について。
この仲間を書かずに、ブログは終われません。

地元にサッカー部の仲間がいる。これは青学サッカー部で私だけにしかわからない感覚です。皆と夜飯を食っている時、日夜の飲み、電車乗る時、地元の友達に気付かないふりを何度したでしょう。なんとも面白い感覚でした。
皆は特別です。私にとって、大切な存在になり過ぎました。本音です。

同期の皆、4年間本当にありがとう。
どのカテゴリーにいてもサッカーが楽しかったのは、
金欠なのに一緒に飯食いに行ったのは、
酒弱いのに飲みに行ったのは、
声が出なくなるくらい応援できたのは、
泣く程悔しくて、泣く程嬉しかったのは、

全部、皆がいたからです。皆と一緒だったからです。
心の底から幸せだと言い切れます。
この同期に出会えた事、この関係性こそが、大学サッカー1番の財産です。
何歳になっても飲みに行きましょう、たまにはボール蹴ったりしてみちゃいましょう。

改めて、ありがとう。これからもよろしく。

続きは感謝の気持ちで。

もう終わりにします。

17年間のサッカー人生、悔いはありません。最高でした。
この気持ちは絶対に忘れずに生きていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  
2022/11/25 15:38
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