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第60回 「結局、今もここ。」 岸 拓哉
こんにちは!
商学部 商業・貿易学科 4年の岸拓哉です。

引退がすぐそこに迫っていますが今は怪我をしています。そういえば去年部員ブログ書いた時もリハビリにいました。
後輩には「またサボりですか(笑)」なんて言われ、4年には「弱虫。シャバ僧。」なんて言われてます。
確かに4年間の半分ぐらいリハビリにいますが、一度もそんなつもりでリハに行ったことはないですよ(笑)。
ただの怪我の多い悪い選手ってだけです。

こんなくだらない前置きは尻目にかけて、少し真面目に文章を書ければと思います。
P.S.書き終わって見返したら死ぬほど長くなってしまいました(笑)。すみません!


私は高校ではユースでサッカーをしていました。
しかし高校の部活の先輩が仕掛けたミスタードーナツの罠にまんまとハマり、友人の “K” と柔道部に入ることになりました。

入部してから半年間ぐらいは ”K” に対して結構な罪悪感がありました。
なぜなら私がミスタードーナツを食べたいばかりに、その時一緒に帰宅しようとしていた ”K” を連れて当時2人とも全く入る気の無かった部活の見学、しかも意識の外にすら無かった柔道部の見学に行き、ゴリ押されて入部することになったから…さらには連れ出した本人はユースの練習があるから週1,2回しか部活に来ないという展開。

普通に考えればめっちゃ嫌いになると思います。
でも “K” はそんな態度は一切見せずに、めちゃくちゃきつい練習と筋トレを毎日やっては私に部活でのことを話していました。
そんなあいつの姿勢、そして日に日に目に見えて成果がでてるあいつをすぐそこでずっと見てました。
罪悪感っていうのは全く思わなくなって、刺激に感じることだけになってました。
“K” から受けるそれは私には柔道以上にサッカーのモチベにつながってました。
私が大切にしている価値観の種は高校3年間で根が出たと感じます。

部活はお互い3年間続けて、私は卒業間近に講道館の試験で中学生相手に逃げに逃げまくってなんとか初段を取りました。当初ガリガリだった “K” は主将になってめちゃくちゃ強くなってました。
そして柔道部では私の恩師である先生にも出会いました。就活の時は卒業式で先生からいただいたネクタイを必ず巻いていました。

この経験とか、今でもある柔道部の人たちとの関わりっていうのは本当に私にとってプラスにしかなっていないってことに気づかされます。


と、ここまでサッカーと全く関係のない話をしてきました。
この話をしたのは大輝と自転車で多摩湖に行った時の帰りに「柔道部だったことブログに書けばいいじゃん」言われたから。そういうことは無駄に覚えている方です。
でもこの話をしたのはこのブログのテーマに関係しているからです。また少し遠回りをしますが、緩む気を正して読んでいただけると幸いです。


去年の特に前半の方は私にとってバッドな出来事の連続で私は腐ってました。
変われたのはサッカー部には刺激的な人たちがすぐそこにたくさんて、みんなは意識せずとも自分にきっかけを与え続けてくれていたから。
その上に乗っかった9月12日の出来事。むつ君と縄くんに味ん味んからお風呂の王様に連れてってもらったときに言われて刺さったあの言葉があったから(2人は私をいじりながらも少し褒めてくれるいつもの感じで言ってくれたことだと思うので記憶にないと思いますが笑)。
人生で2度目。あの日決めた覚悟。あれがなきゃ私はもぬけの殻同然だったかも。

書きましたが、これは人生で2度目の覚悟。1度目は小6のとき。横河のジュニアからジュニアユースへの内部昇格がもらえなかったあのとき。
ダメ元だけどセレクションは受けると伝えた時にこれ以上ないぐらい応援してくれたチームメイト。そのときに「こいつらと中学で一緒にサッカーできなかったら絶対後悔する」と直感して決めた覚悟。
あの直感は間違っていませんでした。これに対して思うことはいくつもありますが割愛。でも1つ挙げるならここは中大関連で大学で。ボブと達哉とまた同じチームでやれたのはセレクションに合格してJYで2人に出会ったからこそです。
私が大切にしている価値観の種はここで生まれたと思っています。



こういうことを書いていて今頭の中によぎるのは、心理学に精通してたのぐ君がある日のリハビリで言っていた「関わる人や環境が自分を変えるんだって」って言葉(でも当のあの人は環境に左右されることなく、それを良い方向に変えていける本当に素晴らしい方です)。

変わるのは自分自身。だけど自分を変えてくれる人、背中を押してくれる人は自分のサークルの中、すぐそこに沢山いる。そして気付かされる。私が大切にしている価値観は何も変わらない。そして着実に大きいものになっている。

この文章の中で何度か出てきている、”私の大切している価値観”。それは


”ウブントゥ"。


「人間は、他者の存在を通してのみ人間として存在する」、つまり人間は1人では何も成し得ないという考え方です。
これは去年の部員ブログにも書いた価値観。

その時に紹介した ”S” は、先日の関東リーグで対戦した早稲田大学でキャプテンマークを巻き、ピッチ上で常にチームを鼓舞し続けていました。あいつからマイナスの声は1つもなかった、常にプラスの言葉。そして相変わらずの闘志溢れるプレーで首位のチームを引っ張っていました。
その姿を含め、今年も何度も彼から多くの刺激を受けています。

結局、私の根底にあるものは同じでした。

家族、友達、仲間など本当に多くの人なくして自分はここまでこれてないと痛感させられます。

そして特にこの大学4年間、中大サッカー部で出会った仲間。
4年間ピッチ内外で常に刺激を与え続けてくれていた。間違いなく人生で一番成長できた期間でした。
それはサッカーの面も人間的な部分でも。今もまだまだ未熟ですが、だから尚更ここに来た時の自分が恐ろしく感じます。
この仲間と過ごした中で、自分の中に深く刻まれる瞬間に巡り合ってきました。


アイリーグ1部昇格
関東1部昇格
アイリーグ最終戦A2対B
インカレ


これは本当に数ある中の一部、そしてサッカーに限定した出来事。
これらを含めた全てが自分の想像力の額縁には収まらない、ビッグな瞬間でした。

これらも全てすぐそこにずっと刺激的な仲間がいたからこそ。

未熟だと思うのは、やっぱり振り返ると私はみんなから与えてもらってばかりで自分はほとんど影響を与えられていないんじゃないかと感じるからです。

“何を手にしたかよりも何を与えたかが重要なんだ”
大事にしている、好きなアーティストのある曲の歌詞。

冒頭で少し触れましたが、引退はもう本当にすぐそこ。ずっと日常すぐそこにあったサッカーはもうそうじゃなくなる。急ぐ時の中で必死にそのライフのオチを探してる状況。
遅すぎることにこの状況においても自分に何ができるのかまだはっきりわかっていませんが、この組織・人に少しでも還元できることを探して追求していくのが正しいことだと信じて。
「周りの人に何か影響を与えること」
これが今年のキャリアデザインの個人目標シートに書いたことなので。
そしてこれは多分この先も永遠のテーマだと思うので。


本当に長くてすみません。ここまで読んでくれた方、かつてプロアクティブのCM以上に感謝感謝してたボブよりも感謝です。
拙い文章でしたが、ありがとうございました。

  
2020/12/10 14:45
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