青森山田高校サッカー部 公式サイト

青森山田高校サッカー部
監督 黒 田  剛
トップアスリートシンポジウムを終えて
 2014年7月13日(日)、青森山田学園主催のトップアスリートシンポジウムを開催した。ゲストとしてはいずれも本校の卒業生の新体操部出身で世界のパフォーマンス集団シルク・ドゥ・ソレイユで活躍している外崎成仁(とのさき なりひと)、バドミントン部出身でロンドンオリンピック銀メダリストの藤井瑞希(ふじい みずき)、そしてサッカー部出身で日本代表に選出された鹿島アントラーズの柴崎岳(しばさき がく)の3人を迎え盛大に行われた。ゲストの多忙なスケジュールを考慮し、企画から開催まで約1ヶ月というスピード開催となった。小学4年生から一般まで約300名の定員が満席になるまではあっという間であった。熱烈なファンにとってはとてつもなく嬉しい企画であり、子供達にとっても夢のある素晴らしい時間を過ごすことができたと思う。青森のスポーツの現状がテーマとなったシンポジウムであったが、三者三様それぞれ異なった思いや考えを丁寧に話してくれたが、卒業生ながら立派なものであった。この企画が地域に何らかの影響を与え、少しでも発展、前進してくれることを願うばかりだ。  『青森山田には素晴らしい財産がある。』それは熱心な指導者たちが情熱をもって育てあげた優秀な卒業生である。今回の企画においては、彼らの活躍や知名度はもちろんであるが、母校のために労を惜しまず、快くシンポジウムへの参加を承諾した人間性に深く感動した。少し名前が売れたり、結果を残したりすると、忘れがちになる母校への感謝を彼らは何倍にもして返してくれた。心身ともにプロフェッショナルになってきたことを大変嬉しく思う。  プロフェッショナルとは、各専門分野に従事し、より多くのお金を稼ぐことや、その稼いだ金額の多寡で評価されるものではない。メディアに取りあげられることや、数多くのファンを持つことでもない。もちろんこれも大切な要素の一つではあるが、そのように個人的利益を求めることや個人的価値を高めることだけがプロフェッショナルではない。  真のプロフェッショナルとは、『子供達に進んで夢を与えることができる』『地域貢献や社会貢献を率先してすることができる』そして、『郷土愛や母校愛を忘れず感謝の気持ちを持っている』そういうものではないだろうか。このことはプロフェッショナルとして生きていくために絶対に失ってはいけない大切な要素で、いわゆるプロであるという職業の前に、一人の人間としての『社会的価値』を十分に高めることが重要だということだ。3人は見事にその大役を果たしてくれた。彼らは青森で更に多くのファンを掴んだだろうし、それがプロフェッショナルの根本であると言いたい。  今回はもう一つの狙いがあった。それはみんなが『繋がる』ということである。かつて青森県でこんな事例があっただろうか。シンポジウム第1部の司会を中井アナウンサー(青森朝日放送)、パネラーとして長年高校サッカーの実況を務めてくれた夏目さん(青森放送)、第2部の司会には駒井アナウンサー(青森テレビ)、アシスタントには田中アナウンサー(NHK)と青森県全ての放送局が力を合わせ、この企画を盛り上げてくれたのだ。我々指導者やメディア、そして地域の方々が『繋がる』ことによって今後青森をもっともっと活性化させ、大きく発展させる事ができるのではないだろうか。スポーツにはそんな力があると思うし、そんな青森県を見てみたいものだ。  この青森県がスポーツ先進県になったらどんなに素晴らしいことだろう。街中にスポーツ施設が整備され、老若男女が共に笑顔でスポーツに汗を流す姿に未来の青森がある。ひいては『短命県』の汚名を返上し、健康増進県としても実績を上げることとなり、丈夫な身体を保持していくことができたら素晴らしいことだと思う。医師に頼らず病院利用の少ない長寿県として生まれ変わることができたなら、改めて今回のシンポジウム開催の意義を深く感じることができるだろう。
2014/08/28 11:20
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