青森山田高校サッカー部 公式サイト

青森山田高校サッカー部
監督 黒 田  剛
社会で「求められる」人材とは
 最近の若モノは、「気合いが足らん!」「何を考えとるのか分からん!」「言われるまで動かん!」「責任感がない!」「言い訳ばかりする!」「根気がない!」「全く喋れん!」「集中力が続かん!」等々、世間ではこんな言われ方をされることが多いのではないだろうか。この現状を今の「若モノ」はどのように捉え感じているのだろうか。特になにも感じていないのであれば、こればかりはどうにもこうにも救いようもないが(笑)。長年にわたり厳しい社会に揉まれてきた人生の大先輩たちが、当時の現場で求められてきた「精神」や「経験」、嫌というほど味わってきた「苦難」や「試練」、そして生きていくための「知恵」や「工夫」を思い浮かべ比較したときに、思わずそのような印象や言葉となったのだろう。
 しかし今の時代、そんなことをイチイチ気にするような「若モノ」はいない。「昔は昔」で「今は今」という思考の転換はかなり早い時代。そんな「若モノ」を生みだしてきたのも、急速に発展し続ける時代の波についていけなくなった大先輩たちであることも間違いない。「競争のない」平和がいいのか、「判断なく答えがわかる」便利がいいのか、「静かで無口な者」を真面目というのか、人間の価値さえよく分からなくなっている時代が恐ろしい社会を生み出しているように感じる。
 ここで会社や組織で必要とされる人材、優秀と言われる人材を5段階で評価してみる。
 
評価1:言われたことや目的を理解せず、ゆっくりと時間をかけて作業する。しかもミスが多い。
    他人からの注意や指摘は全く響かない。責任感もなく小言も多い。それでいてよく休む。
評価2:言われたことはやるが仕事の目的を理解していないので、作業ミスも多いしクオリティー
    は低い。加えて作業の重要性も理解していないため、それに伴うリスクは考えられない。
評価3:目的を理解し作業も普通にこなすが、危機感がなくミスの重大さがわからない。仕事に心
    がない。周囲からの評価は低いが自己評価はきわめて高い。能力的に出世は難しいだろう。
評価4:作業能力の質は高い。人としっかり話ができる。リスク回避、生産性を考え作業できる。
    またグループをまとめるリーダー性があり、論理的に発言ができる。社長の期待通りの仕
    事ができるので、参謀としての役割もしっかりとこなせる。
評価5:作業レベルの仕事であれば、上司に指示される前に終了し次の作業をこなしている。自分
    で大きな仕事を獲得できる。全ての質が高い。経営者的思考を持ち、自分の持ち場を大き
    く発展させながら、同時にリスク管理ができる。早い段階での出世が期待できるし、社長
    も夢ではない。誰からも慕われているし信頼も厚い。
 
 世間はこのような感じでレベル評価しているのではないだろうか。解説すると、評価1や評価2に関しては、仕事のレベルとしては成立しないだろう。作業員や従業員として置いておくのは組織として無駄であり、いわゆる「給料泥棒」と言われる層である。何を言われても「ピン!」とこないし「自覚」がないので改善の余地なし。成果を上げるどころか単純なミスを連発させるので、周囲はその尻拭いに追われるだろう。評価3は一般的な「若モノ」の層で、与えられた仕事はとりあえずのレベルでやるが、組織にとって大きな戦力にはならず、そこまで期待はできない。改革や発展の思考力までは備わってないし、そこまでの興味も意欲もない。それなりの企業であれば永久平社員ってとこだろう。この層は「若モノ」の約6割を占める。もちろん40代、50代に見られる「ぶら下がり社員」もこの層である。そして評価4は「優秀人」といってもいいだろう。経営者の立場や危機管理を理解し発展のために力を注げる人材。こんな社員がいたら、社長に能力がなくても会社の危機を救えるかもしれない。フットワークも良く、誰にでも好感を持たれるので組織にとってありがたい人材である。最後に評価5を説明しよう。もちろん評価4の能力を持ち合わせたうえでの話だが、良い意味で「期待を裏切る」人材だ。常に想像を大きく超える。人柄や思考力、リーダーシップで組織を大きく発展させられる。気概に富んだ素晴らしい人材といえよう。何をやらせてもセンスが良く、スマートで無駄のない仕事ができる。よって上司からの評価も高いし、誰よりも成果を挙げるのだ。しかし、その能力を妬む者が現れ、無気力で非協力的な先輩たちに足を引っ張られることも多い(泣)。
 先日、サッカー界の大先輩に言われたことがある。「人生の勝利」とは、金額にして一般人より「いくら」差をつければいいのか、と。もちろん答えがあるわけではない。「億」を手にして身を滅ぼした人間がどれだけいただろうか。いくら稼いでも、いくら貯金があっても、いくら金持ちと結婚しても、人は必ず死んでいく。そんなもので「人生の差」を測るのではなく、多くの人たちと出会い、心通わせ、友情を育むことが「生きていることの価値」であるということだ。
 社会で求められる人材とは、その「生きていることの価値」を知る心豊かな人で、人を大切にし、人から大切にされる人材ということになるかもしれない。その理念に基づいた思考や行動が、誰からも頼りにされ、期待され、応援される人材となり「求められる」ということに繋がるのだ。
2017/05/31 11:37
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